米、中国に最大6.3兆円の関税 知的財産「窃盗」に制裁
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注目のコメント
先般の鉄鋼・アルミもそうですが、これが交渉材料なのは明らかですし、その分を割り引いて、予定調和的な反応になるのは理解できます。
ただ一歩引いてみると、今起こっている状況は、米国や中国といった国内市場の大きな国が、それを梃として通商交渉・通商ルールを左右しようとする力学が強まっているように見えます。良し悪しの判断は別にしても、本来的にはWTO等のグローバル・ルールとは逆行する動きであることは見逃せません。「それが現実だ」「ビジネスできればいいじゃないか」と言われればそれまでですが。さらにいえば、そのなかの大きなアクターである中国は、民主主義でもないわけです。目先の変化・衝撃はともかく、大きな流れの変化を目撃しているのかどうかが気になります。
気になるのは市場の反応。まずは株価は下げましたが、「予定調和」だと判断して落ち着くのであれば、株式市場を通じた抑制(いわゆる「ダウ自警団」)は効かないことになりますね。一方で、このまま下げていく場合、同時にFBを中心としたハイテク大企業への警戒感も一因となっていますので、「反グローバリズム」+「反ハイテク大企業」の相乗効果になるのかもしれません。現在の国際貿易は、グローバル・バリューチェーンでなりたっています。
つまり、生産過程においてグローバルな相互依存関係が深まっており、一つの製品を製造するのに多くの国の企業がかかわっているのです。
実態を見ると、米国や日本の多くの企業が中国などのアジアに中間財を輸出し、そこで加工されたものが最終的に米国で消費されています。
対象品目は決まっていないとの事ですが、今回の措置は中国だけでなく、米国企業を含む多くの多国籍企業に影響があると思われます。トランプさんは勇ましい。
もう大国間には熱い戦争(本当の戦争)はできにくくなり、冷たい戦争(貿易戦争、世論操作の戦争など)は絶えません。
ある程度大きくなったら、必ずそのような戦争を仕掛けられてきます。
応戦しかありませんね。
応戦しないからこの冷たい戦争がなくなることもありませんね。
追伸
これでは間違いなく中米貿易戦争を開戦します。
中国はできるだけ戦争を避けたいと思っています。曲げるところをできるだけ曲げる。でもほとんど効果はありません。
別に貿易戦争でなくとも台湾問題をつかって中国に対する攻撃をじわじわかけてきたと感じます。台湾問題で曲げられない問題であり、もう貿易でも台湾問題でも応戦するしかないです。
もちろん総体的により多く損失するのは中国かもしれません。国力、世界各国からの支持などを見て、そう思いますが、朝鮮戦争、ベトナム戦争で間接にアメリカと戦ったので、その50年代、70年代と比べて、今の中国はもっと自信があり、最終的にトランプのやり方はアメリカの利益にはなりません。アメリカも損してしまいます。
大後退の時代の到来でしょうか。