スポティファイ、「異例の」上場とその意味

2018/3/20
NewsPicksは、J-WAVE「STEP ONE」(毎週月~木 9:00~13:00)と連携した企画「PICK ONE」(毎週月~木 11:10~11:20)をスタートしました。
20日は、スキルアップ・ビデオテクノロジーズ 取締役八田 浩 (はった・ひろし)さんが出演。
八田さんは、動画配信プラットフォームを提供するスキルアップ・ビデオテクノロジーズの取締役。一貫して、インターネットの広告事情に携わってこられた、その視点から「Spotify、米国時間4月3日にIPOを実施へ」(CNET Japan)を題材にSpotifyが世界中で支持されている背景を解説頂きました。
POINT 1:
異例のケースで上場
音楽配信サービスSpotifyは2月28日、ニューヨーク証券取引所へ直接上場を申請。4月3日に新規株式公開(IPO)を実施する予定だ。
「Spotifyがダイレクト・リスティングと呼ばれる証券会社を通さない形式での新規上場をしました。
手元の資金も潤沢で、時価総額は2兆円超え。一般的な上場と違い、資金調達を目的としない異例の大型上場といえるでしょう」(八田さん)
POINT 2:
約7000万人の有料ユーザー
「Spotifyが他のサービスと違うのは、有料ユーザーが多いこと。無料ユーザー約9000万人に対し、有料ユーザーが約7000万人と全体の半分近くを占めています。
またSpotifyの広告は、おもにラジオのような音声広告と動画広告。広告が表示される無料ユーザーに親和性の高い広告を流しているため、効果も見込めることから広告単価は年々上がっています。
Spotifyのビジネスモデルはユーザーのエンゲージメントを高め広告主も獲得できるので、参考になるのではないでしょうか」(八田さん)
POINT 3:
今後は動画サービスへの展開も
「今後はどのような戦略を考えているのでしょう?」(サッシャさん)
「上場申請書類でSpotifyのCEOが語っていた内容から、今後は音声コンテンツ提供からマルチプラットフォームへと展開し、音声以外のエンターテインメントも提供していくのではないかと感じました。もしかしたらアーティストのミュージックビデオやライブなど、動画サービスも配信されるかもしれません。
Spotifyは今後もミュージシャンにライセンス料を支払っていきたいと思っているので、私たちもサービスを通してミュージシャンにお金を支払い、これからも良い音楽を聴きたいですね」(八田さん)
今回のニュースをはじめとした八田さんのコメントは、ぜひ以下からチェックしてみてください。
3月22日は、メディア・コンサルタントの氏家 夏彦さんが出演予定です。こちらもお楽しみください。

【番組概要】
放送局: J-WAVE 81.3FM
番組タイトル: PICK ONE
ナビゲーター: サッシャ、寺岡歩美(sugar me)
放送日時: 毎週月~木曜日11:00~11:20(ワイドプログラム『STEP ONE』内)
番組WEBサイトはこちらをご覧ください