【速報】Dropboxの上場申請書の詳細
コメント
選択しているユーザー
週末にS1読みましたが、柴田さんのサマリーが秀逸過ぎてこれだけでも良かったかも。。
文中の点に加えて、特に印象的だったのは、
1. 粗利率が3年で約30%から約70%と劇的に改善。AWSから自社データセンターへ移行した効果も大きいでしょう。このレベルの改善率は中々お目にかかれません。
2. Negative Churnになっている。解約よりも有料切り替えやアップグレードの積み上げが上回っている証左です。理論上、しばらくはほっといても売上が増え続けることになり、かなり強いビジネスモデルとなっています。
3. Sequoiaが約25%保有。仮に$10bnの時価総額がつくとすると$2.5bnもグロスリターンとなり、ファンド何個分も返せるでしょう。2008年のシードラウンド(Val $25m)からリードしており、10年越しのリターン創出です。
注目のコメント
上場するdropboxについての解説。KPI が多く大変勉強になりました。
備忘的にメモ。こういうKPI が頭に入ってると他のビジネスを見る際も手がかりになります
・売上は1000億円ちょい
・利益はマイナスだがキャッシュは出ている(要因は株式報酬と減価償却)
・5億ユーザー、有料会員1000万人強、課金率2%ちょい、ARPUは月1000円
・この一年で1億人増えるなど成長率は落ちてない
・pullで会員獲得、じっくり無料版を使って有料版に移行、解約率も低い
という素晴らしいビジネスモデルと業績。なので創業者の株式シェアを落とさず調達できており、従業員向けの株式報酬も有効に作用してると想定されます見逃されがちなのが、ユニコーン級バリュエーションになる利点の一つとして資金調達や株式交換による買収、新規役職員のリクルーティングの他にも、既存役職員への報酬として株式が使える事。
正直これはユニコーン級にならないと殆ど使えないため議論にも登りません。すなわち日本のスタートアップではほぼ無いと言う事になります。意味のある金額を株で支払おうとすると数百億円前半くらいの時価総額だと株式報酬はダイリューションが大き過ぎるからです。
その点、本投稿では後半に細かく説明されていてとても良い教材です。