【スクープ】さらばパナソニック!迫りくる「紅い電池」の正体
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最初にその名を知ったのは、トヨタからでした。中国のCATL。「パナソニック、LG、サムスンと肩を並べる、電池の“ビッグ4”と認識しています」、と。
泉記者と取材を重ねていくうちに、中国らしからぬ真摯な企業だなと感じるようになりました。創業間もない企業ですが、当初から知財に緩い中国国内ではなく、独自に技術を磨いて「世界」で勝負しようと努めてきたことが随所から垣間見えました。
なぜか日本ではまだその内情がほぼ報じられたことのない、中国トップ電池メーカー。しかしその実力や実績は今や折り紙つきです。その秘密に迫った、泉記者の渾身のレポートをお届けします。"中国政府が“お墨付き”を与えた電池メーカーから供給を受けた車しか、対象にならないのだ。
この「ホワイトリスト」と呼ばれる認定企業に名を連ねるのは、CATLを始めとする中国系企業ばかり。"
さすがとしか言えない中国のお家芸ですね。自国産業の未来を読む力と育てるためのなりふり構わない打ち手。フェアじゃないと批判されそうですけど、そもそも資本主義にフェアなどないでしょう。無策な方が悪い。昨日の「電池解説」とはうってかわって、連載4日目の今日はハードな「電池ウォーズ」の最先端を描きました。今回の電池特集の準備をしていて初めて知ったのですが、車載電池における中国企業のインパクトは、非常に大きくなっています。記事の主人公であるCATLは、2017年に出荷容量でパナソニックを抜いて「世界一の電池メーカー」になりました。
しかし、なぜCATLが、日本や韓国メーカーに追いつき、追い越せたのかを正確に描いた記事はありません。そこで事の真相を探るため、池田記者と岡記者の3人で、多くの取材を重ねました。
取材の中で印象的だったのは、CATLの技術力に対する評価の高さです。コスト競争力だけでなく、技術力も備えたCATLの電池に、かつての「安かろう悪かろう」という中国製品の面影はありません。
車載電池の先駆者パナソニックは、CATLの猛追にどう対抗するのか。これからさらに激しさを増す電池ウォーズに興味が止まりません。