ソフトバンク上場準備開始へ、孫社長「できれば1年以内に」
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注目のコメント
日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命と言う壮大な親子上場が出来てしまう東証では、この程度の案件を上場させることなど容易いことでしょうね(嫌味)
それでも、
子会社上場については明確に私は反対の立場を取っています。
親子上場では常に親会社と子会社の少数株主との利益相反や、親会社から見た子会社少数株主への利益流出などが課題とされており、私も実務で過去に何社かその課題解決に携わってきました。
特に子会社の上場については、親会社に依存することなく、独立した事業運営が可能か否かが、審査上重要であり、ヒト、モノ、カネ、情報等すべてにおいて、一定の定量的な数字をクリアしなければならず、結構ハードルが高い項目もあります。
具体的には、親会社から出向していた主要部門長を転籍させたり、親子間で取引を行っていた場合、その商取引の価格含めた取引条件が第三者と取引を行う場合と、遜色のないものに条件変更したり、役員構成の過半数を親会社出身以外の人間にすることが必要になるということですね。
そもそも親子上場は2007年10月に当時の各証券取引所共同声明としての「中核的な子会社の上場に関する証券取引所の考え方について」で、「親会社グループのビジネスモデルにおいて、非常に重要な役割を果たしている子会社、親会社グループの収益、経営資源の概ね半分を超える子会社などのいわゆる中核的な子会社の上場については各企業グループ、子会社の事業の特性、事業規模、過去の業績の状況、将来の収益見通し等を総合的に勘案しながら、慎重に判断していくことといたします。」と発表されており、これは民主党政権時代で唯一マトモな政策でした。
普通に考えれば、
Q3累計でグループの営業利益の半分以上を稼ぐSBは、
SBGの中核的子会社でしょう。
本件ではSBGからSBが上記の審査の観点から、どのくらい独立性が担保されているかということになります。やはり親子上場についてのコメントが多く、個人的にも決して賛成はしませんが、明確に禁止されてない以上、資金調達オプションの一つとして、子会社上場を検討することは合理的だし、親会社の株主向けにはある意味誠実とも言えます。親会社としては一時的に調達はできるにせよ、今後は安定的に利益として上がってくるキャッシュを自由に使えなくなるという面もありますがそこを勘案してもメリットが大きいと判断したということですね