【ムーギー・キム】名医から教わった「ヤブ医者の3つの特徴」

2018/2/9

2年間で100人に直撃インタビュー

――ムーギー・キム(以下ムーギー)さんは今年1月、竹中平蔵氏との対談本『最強の生産性革命』(PHP研究所刊)を出版されました。
その中の「高齢化社会2.0を生きる」と題した章では、健康寿命を延ばすための習慣や、これからの時代の死に方、弔い方などについて語っています。
竹中先生とは健康長寿にまつわるさまざまな問題について語り合いました。
本書は時代遅れの規制や既得権益構造を解き明かし、社会と個人がリープブロック(カエル跳び)級の生産性向上を可能にするための具体的なポイントをまとめています。
竹中平蔵氏(写真:是枝右恭)
“グローバル炎上師弟”の2人が、炎上必至の本音議論をまとめた渾身の1冊なのでぜひ多くの方に読んでいただきたいのですが、実は今年5月に、『ヘルス・シフトー最強の健康法(仮題)』(上・下巻/ソフトバンククリエイティブ刊)という本の出版を予定しています。
そもそも、一見すると健康的とは思えないであろう体形の私が、この「スマート・ライフ」で語ることに疑問を持たれる読者もいることでしょう。
そこでまずは、「なんであんたみたいな太っちょが、健康を語るの?」というところからお話ししたいと思います。
「あ、私ね、右から撮っていただいた方が写真写りがいいんです」と注文をつけるにもかかわらず、顔出しNGのムーギー氏(写真:上田 裕)
――失礼ですが、確かにそうかもしれません。シンガポール在住の投資家、“グローバル・エリート“にして、ベストセラー・ビジネス書作家でもあるムーギーさんが、なぜ健康法についての著書を出版しようと思われたのでしょうか。
私はこれまで、健康について意識したことはありませんでした。20代、30代のビジネスパーソンにはそんな人も多いと思います。
ところが、40に差し掛かると太ってきたり、疲れやすくなったりして、急に自分の健康が気になり始めるんですよね。
今までは何の問題もなく過ごしてきたけど、これから先、病気になって医師のお世話になることがあるかもしれない。
そこで、そうしたリスクに備えて、主要な病気が発生する原因やメカニズム、それに基づく予防法や治療法をまとめようと考えました。
健康的なスマート・ライフを実践しようと思っても、なかなか行動に移せないのは、納得感がないからなんですよね。
納得感を得るためには、ナレッジ(知識)をビリーフ(信頼)に変える必要がある。それには、各分野の第一人者に、病気の根本的な原因や対策を聞くのが一番だと思いまして。
――では、ムーギーさんご自身が、医師や専門家に取材をされたのですね。
そうです。約2年間かけて、取材チームとともにおよそ100人の医師や専門家に会ってお話を伺いました。
例えば、天皇陛下の心臓手術を執刀した天野篤先生や、ポリフェノールの抗酸化作用を明らかにされた板倉弘重先生、男性更年期障害にいち早く取り組まれた堀江重郎先生など、私が信頼できると思えた約50人のお話を、上下巻の2冊でまとめています。
世の中には医療や健康に関する本が、どれを読んだらいいのかわからないほど数多く出版されていますよね。その中には、ウソくさい情報も少なくありません。
ですから、信頼性の高い情報を包括的にまとめて、「これだけ読んでおけばいい」という本を作りたかったのです。
この新刊はこれまでの私の著書の中でも最高傑作と呼べるもので、出版後、即完売、初版100万部間違いなしの、自信作です(笑)。
というわけで、私は今、健康に関してはかなり詳しいんですよ。