【GOX元社長】誰も、僕の「教訓」から学んでいない
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コインチェックのNEM流出が発覚したとき、誰もの脳裏に、「GOX」の文字がよぎったはずです。
その当時者だった、元社長のマルク・カルプレス氏。メディアからの取材も殺到している中で、冨岡記者の奮闘もあり、直撃取材に成功しました。
コインチェック問題への考察から、NEM追跡の有効性、日本のセキュリティ対策現状、裁判の行方まで、たっぷりお聞きしました。インタビューからは「GOX」というキーワードばかりが広まる中で、抜け落ちていることが浮き彫りになっています。
GOXのもたらした被害は今も回復されていませんが、当事者にしか聞けない教訓がやはり存在します。ちょうど、4年前の同じ2月に発覚したマウントゴックス事件。
当時は今よりももっと仮想通貨という存在が知られていなくて、通貨なのか、なんなのかわからず、混乱していた方が多かったでしょう。
当時別の媒体にいましたが、霞ヶ関で取材をしていても、「監督官庁はどこなのか?」とシン・ゴジラのワンシーンみたいな、シュールなやりとりが飛び交っていました。
あの事件を越えたから、日本の仮想通貨のマーケット環境があるのだと思います。
マルク・カルプレスさんは、「誰も私のところに聞きに来ない」と言いました。
これが全てなのかなと思います。
聞きに行く人がいなかったのは、「彼は悪い人間である」とイメージで、
仮想通貨を運営する取引所経営の観点で学べるところはないか?とあまり思わなかったのでしょう。
これは私たちメディアの責任でもあるなと、反省です。
とても教訓の多いインタビューになっています。他山の石として読んでいただければ幸いです。「GOXする」の語源となった、マウントゴックスの元社長のマーク・カルブレイス氏が、コインチェックの仮想通貨盗難事件について、ニューズピックスのロングインタビューに応えました。
本人曰く、取引所の安全についてマウントゴックスを他山の石とすべく、マークさんを訪ねて来た経営者は過去に「一件」だけという事。仮想通貨売買のブームにあって、結局、かの2014年の事件は忘却されたと話していました。
Newspicks 冨岡記者によるインタビュー。日本で世界的な盗難事件が二度も起きたことの意味を考えさせられる記事です。ご一読を。