(Bloomberg) -- マツダはほぼ半世紀かけて完成させたロータリーエンジンの生産を2012年に停止した。そして今、マツダはこの伝統技術を思いも寄らないような場所で復活させようとしている。それはトヨタ自動車と共同で開発を進める、ピザから人まであらゆるものを運ぶバッテリー駆動の自動運転車だ。

マツダモーターオブアメリカの毛籠勝弘社長は16日のインタビューで、トヨタが開発中の無人運搬車両向けに、バッテリー充電用ジェネレーター(発電機)を動かすロータリーエンジンをマツダが供給すると語った。

毛籠氏はデトロイトで開催中の北米国際自動車ショーに合わせて実施したインタビューで、小型軽量で騒音や振動がなく、燃費も非常に良いため、ジェネレーターを動かすのに非常に適したエンジンだと語った。

マツダのロータリーエンジンは、米ゼネラル・モーターズ(GM)が2011年型シボレー「ボルト」に搭載した走行距離を伸ばす「レンジエクステンダー」のような働きをする。トヨタの広報担当ブライアン・ライオンズ氏は、「e―Palette(イー・パレット)」の自動運搬車両以外にもレンジエクステンダーとしてロータリーエンジンを使用するかどうかなど検討していると述べた。

原題:Mazda Revives Rotary Engine for Toyota’s Self-Driving Fleet (1)(抜粋)

: 東京 関根裕之 hsekine@bloomberg.net.

翻訳記事に関するエディターへの問い合わせ先 角田正美 mkakuta@bloomberg.net.

記事に関する記者への問い合わせ先: シカゴ John Lippert jlippert@bloomberg.net.

記事についてのエディターへの問い合わせ先: Craig Trudell ctrudell1@bloomberg.net, Anne Riley Moffat、 Kevin Miller

©2018 Bloomberg L.P.