【独白】タバコ界の破壊者が語る、「私がアイコスを生み出せた理由」

2018/1/17

現実となった6年前の予言

「我々はおそらく、業界激変の前夜にいる」
2012年6月、世界最大のたばこメーカーであるフィリップ・モリス・インターナショナルは強烈なメッセージを放った。
この言葉の意図するところは、フィリップ・モリスが発売する次世代たばこが従来の紙巻きたばこにとって変わる存在になるということだった。
あれから6年。彼らの予言通り、世界のたばこ業界は激変を遂げた。
2015年9月に発売された次世代たばこの「IQOS(アイコス)」は日本で飛ぶように売れ、発売からわずか2年後の2017年末には、日本で約15%のシェア(販売数量ベース)を獲得し、市場を席巻している。
なぜフィリップ・モリスはアイコスを生み出せたのか。
NewsPicksはアイコスの生みの親であるアンドレ・カランザポラスCEOを直撃し、たばこ会社のトップとしての葛藤やアイコス開発の裏側、未来のたばこの姿まで、たっぷりと語ってもらった。
アンドレ・カランザポラス/1957年ギリシャ生まれ。自動車業界のエンジニアを経て、1985年にフィリップ・モリス・インターナショナル入社。2002年にCEOに就任。その後、親会社からのスピンオフの影響で一時COOに就任し、2013年5月より現職。現在はギリシャ国籍。