現金大国日本に重いコスト ATM維持に年2兆円
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現金には紛失・盗難・毀損のリスクがあり、電子マネーにはこれが無い。電子マネーならばトレーサビリティもある。元より日本のATMは機能・量共に先進国の中でも突出しています。
裏を返せば現金の匿名性を重視する一定の層が多いということなのでしょうか。マイナンバーで現金が増えたと言われますので、そのような理解もありそうです。確かに高額ですが、この2兆円は他国に比べてどれくらい高いのでしょうか。また、電子マネーやクレジットカードにも決済コストがかかりますが、これも含めて広義の決済コストがどうなっているのかも気になります。
日本が現金が主流なのは、色々理由がありますが、こと事業者側から見れば、クレジットカードにしろ電子マネーにしろ一にも二にも決済手数料が高すぎ、普及が進まないからです。
業種や与信状況によりますが、大体3から4%が多く(夜の店とかだと7%以上らしいですが)、タダでさえ利益率が低い小売店や中小企業では、決済だけで利益の数分の一を持って行かれるわけで、これでは普及のしようがありません。
これに対し中国のAlipay、WeChat pay では0.1%以下。
ハナから勝負になるわけが無いのです。
何故こんな差が出るかと言えば、どんなカードや電子マネーを使おうと、日本では支払い清算業務にクレジットカード会社なり決済代行機関なりが必ず入るからです。
特にクレジットカード会社の場合、国際ブランド、イシュア、アクワイアラの3段階に業務やプレーヤーが分かれていますから、関与するプレーヤーが多くなればなるほど手数料が高くなるのは当たり前です。
又サンタさん指摘の、ポイント付加の商慣習も手数料が高止まりしている大きな原因でしょう。
これが中国の場合、アプリに銀行口座を登録し、直接アリババやテンセントが銀行口座との仲立ちをします。
間に支払い清算会社を噛ませていないので、圧倒的に安くできる(そもそも彼らは決済で設ける必要がないので)訳です。
この金融の仕組みを変えない限り、日本の現金主義は変わることがないのは当然だと思います。