【迫真ルポ】マッチングした男性400人。恋愛アプリの「落とし穴」

2017/12/12

「出会い系」にあらず

11月下旬、買い物客でにぎわう東京・渋谷のショッピングエリアで、私はスマートフォンを片手に「デート相手」を待っていた。人生初の即席デート。かなり緊張。
全世界で数千万人のユーザーをほこるティンダー(tinder)を始め、無数のマッチングサービスが続々と登場している。米国では結婚するカップルの3分の1が「オンラインで出会った」という調査すらある。
それでもマッチングサービスのユーザーであると公言する友人は、周囲にいない。
日本では長らく「出会い系」へのネガティブなイメージが強く、マッチングサービスを正々堂々と使う文化がなかった。そうした流れが、ミレニアルズ世代(2000年以降に成人した若年層)から大きく変わっているという。
本当だろうか。すこし前までガラケーユーザーだった「ハイテク音痴」の私は、世の中のトレンドに取り残されたのか。
そこで恐る恐る、日本市場で注目を集める3つのマッチングサービス(ペアーズ、ティンダー、dine)のアプリをダウンロード。データとテクノロジーで「運命の相手」は探せるか。こわごわ、スマホの画面をタップした。
結果、2週間で400人以上の男性とマッチングできたが、会えたのはたった2人だけ。その理由は、自分でも想像していないものだった。