【直撃】ついに口を開いた、「ZOZOスーツ」を支える男の全証言

2017/12/5

2017年11月22日にスタートトゥデイが発表した「 ZOZO SUIT（ゾゾスーツ）」。伸縮センサーが内蔵されたこのスーツは、着るだけで体型が採寸され、データを簡単にスマートフォンに送ることができる。NewsPicksは、ゾゾスーツを共同開発したニュージーランドのベンチャー企業「StretchSense Limited」のベン・オブライエンCEOを直撃。センサーの秘密技術から前澤友作社長との出会いまで、余すことなく語ってもらった。

魔法のセンサーの「正体」

──ゾゾスーツは、体のサイズが隅々まで自動採寸される近未来的なウェアです。これを可能にしたのが、ストレッチセンス社の技術だとか。

ゾゾスーツには、私たちが開発したセンサーが150個以上もびっしりと搭載されています。

まずは、肝となるこのセンサーについて説明しましょう。

コメント

注目のコメント

• 岡 ゆづは

  NewsPicks編集部 記者

  ・2017年12月05日

  11月末に発表されるやいなや、話題をさらった採寸用ボディスーツZOZOSUIT。共同開発した、ニュージーランドのセンサー開発企業CEOに単独インタビューを行いました。
  
  大学の研究室で2006年から開発を進めてきたという彼らの技術は、どこがすごいのか。どういうメカニズムで採寸が可能なのかというセンサーの話に加え、1年以上世界を回って出資者を探した苦労話など、深く語ってもらいました。
  
  ちなみに、彼らのセンサーはNASAでの基地のモニタリングにも使用が検討されていて、今年頭にNASAがテストした６社のセンサーのうち、次の審査に進む２社に選ばれたとのこと。今後の活用も楽しみです。
• 牧野 泰才

  東京大学大学院新領域創成科学研究科 准教授

  ・2017年12月05日

  この手の柔らかセンサのポイントは、繰り返し性能です。柔らかくしようとすると、伸ばした後に元に戻らなくなりがちで（一旦膨らませた風船みたいな）精度が下がります。
  その意味で、「採寸」にしたのは上手いなぁと思います。日常的に着て何かを測り続けるというような用途になると、何度も伸び縮みを繰り返すので、劣化が早いと思うわけです。採寸ならその頻度がとても低い。
  更には、日常使いでないことで、洗濯に対する耐性等にも余り言及しなくて良い。洋服のサイズのバリエーションはそこまでないので、そもそもそこまでシビアな計測精度は要求されない。等々。
  記事の途中にもありましたが、見せ方として「採寸」にフォーカスすることで、こんなに良いことずくめになるわけで、感心しました。
  もちろん、繰り返し性能も良く、洗濯に対する耐性等も高い製品なのかもしれないですが
• 後藤 直義

  NewsPicks 編集委員(ニューヨーク支局)

  ・2017年12月05日

  ゾゾの新しいプライベートブランドを支えるのが、この不思議なベンチャー企業が開発を支えたゾゾスーツです。その創業者が、Newspicksの取材に答えてくれました。ちなみにすでにスタートトゥデイは出資をしており、今後、出資比率を上げられる契約になっています。
  
  彼らがすごいのは、新しいウェアラブルデバイスの試作品をわずか20日間で、製造までしてくれること。通常は9ヶ月かかるという試作期間を劇的に短縮させています。
  
  今後ゾゾスーツが日本中にばらまかれると、サイズフィッティング以上のさまさまなことが実現できそうです。