[東京 1日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日続伸した。前日の米ダウ<.DJI>が大幅に上昇し、初の2万4000ドル乗せとなったことを好感した買いが優勢となり、上げ幅は一時250円を超えた。節目の2万3000円に接近したが、米上院が共和党の税制改革法案の採決を見送ったことが伝わると先物主導で急速に軟化し、下げに転じた。後場は日銀によるETF(上場投信)買いの思惑で再びプラス圏に浮上し、先物主導で上げ幅を広げる展開だった。これで毎月第1営業日の株高は18カ月連続となる。

TOPIXは0.25%高で取引を終了。東証1部の売買代金は3兆0179億円と活況だった。石油関連や機械、鉄鋼の上昇が目立った一方、非鉄金属、不動産などが安い。中国の11月製造業PMI(財新)は市場予想を下回ったが、コマツ<6301.T>、日立建機<6305.T>、信越化学工業<4063.T>などの中国関連株は総じて堅調だった。市場では「物色面で終日大きな変化がなく、先物主導で上下する展開になった。海外勢の買いは入っているが、日経平均が2万3000円に接近すると利益確定売りの圧力も強くなる」(SMBC日興証券投資情報部部長の太田千尋氏)との声が出ていた。

個別銘柄では、日本ペイントホールディングス<4612.T>が急反発。同社は1日、米塗料大手のアクサルタ・コーティング・システムズ<AXTA.N>買収の検討を中止したと発表した。巨額買収に伴う財務面への懸念が後退し、買い戻しが入った。半面、荒川化学工業<4968.T>が続落。1日午前8時25分ごろ、静岡県富士市にある荒川化学の富士工場で火災が発生し、今後の業績への影響などを懸念した売りが出た。

東証1部の騰落数は、値上がり1002銘柄に対し、値下がりが940銘柄、変わらずが97銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      22819.03 +94.07

寄り付き    22916.93

安値/高値   22675.07─22994.31

TOPIX<.TOPX>

終値       1796.53 +4.45

寄り付き     1804.80

安値/高値    1787.18─1807.86

東証出来高(万株) 162710

東証売買代金(億円) 30179.03