[23日 ロイター] - 米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズ[UBER.UL]は23日、昨年10月のハッカー攻撃でユーザー約5700万人の個人情報が流出していた問題について、今週21日の公表前に、ウーバーへの出資を計画するソフトバンクグループ<9984.T>に報告していたと明らかにした。

米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)はウーバーが約3週間前にソフトバンクに情報流出について報告していたと報道。

報道へのコメントを求められたウーバーは23日、文書で回答した。

同社は文書で「当社は潜在的投資家への情報開示義務に従い、ソフトバンクに対し、情報流出について調査中であることを伝えた」と発表。報告時点では、同社の情報は「予備的で不完全なものだった」とした。

ウーバーは「内部調査を終え、事実確認を進めた段階で、監督当局と顧客に問題を公表した」と説明した。

WSJはまた、ウーバーのコスロシャヒ新最高経営責任者(CEO)が最初に情報流出を把握してから21日の公表まで2カ月以上が経過していたとする関係者の話も伝えた。

ウーバーは、CEOがいつ情報流出を知ったのか、いつソフトバンクに問題を報告したのかについては明らかにしていない。