(Bloomberg) -- 電気自動車(EV)メーカー、米テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は16日、電動のセミトラックを発表した。主な形態の「地上輸送」手段は全て電動化するとのマスタープランの一環だ。

マスクCEOはロサンゼルス近郊で開いたイベントで、「テスラ・セミ」を披露。2019年に生産に入ると言明した。テスラの説明によると、同トラックは自動ブレーキや車線維持システムなど安全機能を備えた「オートパイロット」を搭載する。

マスク氏にとって今回のセミトラックが好意的に受け止められることが極めて重要になる。テスラ初の量産モデルで、新型セダン「モデル3」の生産はバッテリー製造を巡る問題で出だしからつまずいた。

セミトラックはマスク氏が掲げる使命にとっても非常に重要だ。バッテリー駆動の乗用車は人気を博しているが、大型トラックを電動化すれば輸送セクターの環境改善で大きな違いを生むことができる。

テスラ自らが最初の顧客となりそうで、セミトラックを使って「ギガファクトリー」と呼ばれるネバダ州の巨大バッテリー工場からカリフォルニア州にある自動車組立工場に部品を運ぶことにしている。

原題:Musk Reveals Surprise Cargo in Tesla Semi: The Revived Roadster(抜粋)

: Tokyo 岩城伸也 siwaki@bloomberg.net.

翻訳記事に関するエディターへの問い合わせ先 笠原文彦 fkasahara@bloomberg.net.

記事に関する記者への問い合わせ先: サンフランシスコ Dana Hull dhull12@bloomberg.net.

記事についてのエディターへの問い合わせ先: Craig Trudell ctrudell1@bloomberg.net, Anne Riley Moffat、 Jeff Sutherland

©2017 Bloomberg L.P.