仕事力がアップする「ノート&メモ術」実物大公開

2017/11/20
学生だけでなく、ビジネスパーソンもノートやメモを取る機会があるだろう。
アナログとデジタルのツールが混在する中、その取り方は多種多様。何のために、何に、どのように取るかで成果に大きな差がつく。
そこで、仕事ができる人たちの「ノート&メモ術」を実物のノートやメモとともに紹介する。
【前田裕二】業界一のメモ魔「メモとはノウハウではなく姿勢だ」
「ベンチャー業界一のメモ魔」であるSHOWROOM社長の前田裕二さんが語り尽くす1万字インタビュー。
紙のノートやメモ帳、スマートフォンやパソコンを駆使してメモを取りまくっている。
その細かく実践的なノウハウは、ビジネスパーソン必修だ。
しかし、前田さんは「メモとはノウハウではなく、姿勢だ」と話し、自身の「姿勢」と堀江貴文さんのメモに対する「姿勢」が全く同じだったと打ち明ける。
前田さん、堀江さんはいったいどんな「姿勢」でメモを取っているのか?
【嶋 浩一郎】一軍・二軍ノートに情報を放牧、化学反応を起こす
「面白いアイデアはあさっての方向からやってくる」が信条の博報堂ケトル社長、嶋浩一郎さん。
一見関係ない情報の組み合わせからアイデアは生まれやすい、との考えから、雑多な情報を大量に収集し、「一軍ノート」と「二軍ノート」の中で情報を“放牧”。情報同士の“化学反応”を起こしやすくしている。
【松井忠三】無印良品のV字回復と健康管理を担った26年間の手帳
「手帳は有能な秘書」と語る良品計画名誉顧問の松井忠三さんの手には、1992年から2017年までの26年間、ずっと同じ手帳があった。
この手帳を使い始める前年、1991年に西友ストアー(現・西友)から「無印良品」ブランドを展開する良品計画に出向。業績が急落した2001年に社長に就任し、業績をV字回復させた。
松井さんの経営手腕を陰で支えた手帳の中身をのぞく。
【伊東屋社長】文房具のプロはどんなノートに何を書いているのか?
東京・銀座に本店を構える1904年創業の老舗文房具専門店「伊東屋」。
社長の伊藤明さんにとって、「ノートとは、書きながら新しいことを生み出せるもの。そして、何かを始めたい気持ちをスムーズに盛り上げてくれるもの」だ。
文房具を知り尽くしたプロが愛用するノートを聞く。
【小西利行】三角メモ、記号、イラストで思考を活性化、問題解決
メモは何のためにあるか?
「思考を活性化させるためにある」とコピーライターの小西利行さんは話す。
CM制作から商品開発、都市開発まで手がける小西さんが、思考を活性化し、誰でも簡単にビジネスの課題を解決できる「メモ術」の数々を伝授する。
【キリンビール】ヒット商品を醸造する「何でもノート」と「日記」
ノンアルコールビール「キリン零ICHI」や「47都道府県の一番搾り」などのヒット商品を企画開発したキリンビール商品開発研究所所長の土屋義徳さんは、2冊のノートを書きつづっている。
その書き方には、シンプルだが重要な「こだわり」があった。
【赤羽雄二】「A4用紙1分メモ」で頭を整理、モヤモヤがなくなる
メモを書く習慣によって、「頭が整理される」「心のモヤモヤがなくなる」「仕事が速くなる」「コミュニケーション能力が高くなる」といった様々な効果がある、と教えるのは、経営コンサルタントの赤羽雄二さんだ。
まずA4サイズの用紙を準備しよう。紙のノートでも文書作成ソフトでもいけない。
【番外編】小型ホワイトボードで「どこでもイノベーション」
「ホワイトボードはなぜ会議室にしかないのか?」
そんな疑問がきっかけで、持ち運べる小型のホワイトボード「バタフライボード」を会社勤めの傍ら副業で開発したAさん。
ホワイトボードに書くメリットを、開発秘話とともに語る。
【戸田 覚】デジタルの達人が薦める「ノート&メモ」ツール
もはやアナログのノートやメモ帳は使わず、スマホやタブレット、パソコンでメモを取っている人も多いだろう。
一方で、デジタルツールは使いにくく、難しそうだと“食わず嫌い”をしている人も少なくない。
「ほぼ100パーセント、デジタルツールでメモする」と言うIT・ビジネス書作家の戸田覚さんに、便利なソフトやアプリを紹介してもらった。
(取材・構成:上田真緒、撮影:遠藤素子、是枝右恭、デザイン:砂田優花)