(Bloomberg) -- 米アマゾン・ドット・コムはプライベートブランド(PB)のスポーツウエアへの進出に向け、大手スポーツ衣料サプライヤーを起用している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。すでに競争や値引きに揺れる業界にさらに衝撃を与えることになりそうだ。

ギャップやユニクロ、コールズの衣料品を生産する台湾のベンダー、聚陽実業(マカロット・インダストリアル)がアマゾンのために衣料品を生産していると、関係者1人が明らかにした。別の台湾のサプライヤー、儒鴻(エクラ・テキスタイル)もこの取り組みに参加している。

関係者の1人によると、今回のプロジェクトは新しく、長期契約はまだ締結されていない。匿名を条件に語った複数の関係者によれば、メーカーは試験の一環としてアマゾンのために少量の製品を生産している。

アマゾンはすでにオフィス衣料やジャケット、ドレスなどPBのファッションに進出している。エクラはナイキ、 ルルレモン・アスレティカ、アンダーアーマー向けに衣料を生産しており、高性能スポーツウエア生産で重要な専門技術を持っている。

ブルームバーグが13日にアマゾンのスポーツウエアの取り組みについて報じた後、ルルレモン株は一時4.9%下げ、アンダーアーマー株は一時2.8%下落。ナイキ株は値下がり後に回復し、0.3%高で引けた。アマゾンにコメントを求めたが、これまでのところ返答はない。

原題:Amazon Is Said to Be Making Its Own Sportswear, Jolting Industry(抜粋)

--取材協力: Matt Townsend 、 Spencer Soper

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