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行動経済学に関するオリジナルな研究成果に加えて、現実の政策や実務に行動経済学を生かしていくことに大きく貢献されたことも評価されているのだと思います。
自分が興味ある分野で,しかも読んだことのある本の著者だとビックリ.
リチャード・セイラーは行動経済学の第一人者で,この分野を構築した人物.著作「行動経済学の逆襲」 http://amzn.to/2y468QY は彼の研究歴を記したお薦めの啓蒙書.
古典的な経済学は「人間は合理的に判断して行動する合理的な経済人である」という前提がある.対して,セイラーは,1970年代半ばの大学院生時代に,「人間の行動はそんなに合理的ではなく,目先の利益につられて行動し,そのために後で損をこうむることもある」という考えを抱くようになった.「ヒューマン」と呼ぶ.「ヒューマン」の考え方は当然のことと思われるが,数十年前まではそう思われていなかった.「ヒューマン」が行うアノマリーは誤差と見なされていたのである. セイラーは人間の「おかしな行動リスト」を書き溜めることから始めた.そして,イスラエル人研究者のエイモス・トヴェルスキーとダニエル・カーネマン(2002年ノーベル経済学賞)の研究,「プロスペクト理論」に出会った.プロスペクト理論とは人間の意思決定モデル.セイラーはアメリカに移住した二人と共同研究を開始.「人はお金についてどう考えているか」(メンタル・アカウンティング)とセルフコントロールに関する研究にのめり込んでいく.人間の行動パターンを観察する実験を実際の人とお金を使って行い,理論を構築していく.
興味深い内容の一つが,ビジネス,金融業界,政治,ゲームの世界への応用.優れたビジネスマンや金融取引を行う人は合理的な考え方をしているはずだと思う.しかし,データはそれが間違いであることを示した.また,人間に正しい行動をとらせるために行動経済学を利用できる.これを「ナッジ」(nudge)という.例えば,男性はトイレの便器に「的」の絵が描かれているのを見たことがあると思う.この的のおかげで,便器の周囲の汚れが減る.
行動経済学は,粘り強い活動のかいもあって,徐々に認知されるようになり,ついにシカゴ学派で有名なシカゴ大学経済学部教授に就任.最近は普通の経済学者が行動経済学と断らずに研究を行うまでになった.
ちなみに,私の専門の一つは制御工学.行動経済学に基づく人間の行動原理を取り込むことができないか,妄想中.

【追記】私の読みかじりの知識がこの記事のトップコメントに置かれてなくてよかった.
Nugdeで有名なセイラー教授に!行動経済学がノーベル賞を取りました。
様々な事前の予想には全く出ていませんでしたので、多くの人(関係者)にとっては意外だったと思われます。。。。

2013年にロバート・シラー教授が授賞しているので、行動経済学はないかな、と思っていたのですが・・・(もっとも、2013年のときは、行動経済学そのものでなかったですね)

Nudge: Improving Decisions About Health, Wealth, and Happiness
(邦題)実践 行動経済学
https://goo.gl/JiCh1y

→ 個人的に一番印象に残っているのは、(汚いですが・・・)男子の小便器に蠅のマークを印字しておくと、そこへめがけて人は用を足すので、便器・便器回りが汚れにくい、という話がありました(これが「ナッジ」=「肘で隣の人をツンツンする」=「ツンツンする程度の仕組みを構築して、人の行動を変える」です)。

事前予想
https://newspicks.com/news/2532046
https://newspicks.com/news/2545760
リチャード・セイラー氏のノーベル経済学賞受賞を受けて、同じシカゴ大学のマーケティング権威者であるフィリップ・コトラー教授から直接コメントを受け取ったのでシェアしたい。セイラー氏のノッジ・セオリーより、ノーベル賞はマーケティングの貢献を認めるべきと主張しているが、私も全く同感だ。

Richard Thaler's work is commendable in advancing behavioral economics over classical economics. His work on Nudging and the architecture of choice is a contribution. It brings in incentives which economists love. But nudging is a small part of the larger work we have done in social marketing. This would have been an opportunity for the Nobel Committee to give a double award acknowledging my work on social marketing which is a larger scientific concept than nudging. It would have been an opportunity to feature marketing as an economic science. Marketing is the science of real world economics. Economists still know little about marketing and probably snub their nose at it. Thaler, as a past President of the American Economics Association, allowed the Nobel Committee to chose a well-know established economist.
Phil
受賞おめでとうございます。下記はノーベル財団のプレスリリースの冒頭の段落にある氏の業績のサマリー。
”Richard H. Thaler has incorporated psychologically realistic assumptions into analyses of economic decision-making. By exploring the consequences of limited rationality, social preferences, and lack of self-control, he has shown how these human traits systematically affect individual decisions as well as market outcomes.”

https://www.nobelprize.org/nobel_prizes/economic-sciences/laureates/2017/press.html
学生時代にゼミでリチャード・セイラーとサンスティーンの共著『Nudge』を輪読して以来、行動経済学の魅力に取り付かれているので身としてはこの上ない喜び。

個人的には、セイラーか"The Strength of weak tie"で有名なグラノヴェッターのどっちかかなーと思っていたけどセイラーでしたね。

行動経済学は、マーケティング・営業・人事など「人を動かす」ことを生業にするあらゆる職業において有用な理論なので、ビジネスパーソンの必修科目だと思っています。

BOOK LAB TOKYOで「行動経済学特集」やろうかなぁ。
ノーベル財団・正式な委員会のメンバーは、「ノーベル経済学賞」とは呼ばず「経済学賞」などと呼ぶそうです。その他の賞と違い、ノーベル自身が設置・遺贈したものではないためで、賞金も、ノーベル基金ではなくスウェーデン国立銀行から拠出されます。日本でも、仮に受賞者が出た場合、非課税扱いとなるノーベル基金からの賞金ではないため、課税対象となります。

ノーベル氏の曾孫による同賞の名称への批判(2001年):
"スウェーデン中央銀行が(1968年に)やったことは、商標権の侵害であり、ノーベル賞の盗用に当たる。同賞の三分の二はアメリカの経済学者に贈られ、特にシカゴ学派に授与されたが、彼ら投機家だ。これはアルフレッド・ノーベルが意図した人間生活の向上と生存には全く関係が無いばかりか、むしろ正反対だ。"

FRBの職員による同中央銀行への批判(1999年):
"(経済学賞は)スウェーデン中央銀行創立300周年にかこつけて、ノーベルに引っ掛けた(同銀行による)マーケティング上の策略。過去の受賞者のほとんどが、中央銀行の支持する新古典派の経済学者である。"
マイヤーズ&ラジャンではなかったですね。ラジャンには期待していたのですが・・・。
行動経済学ではカーネマンの受賞を思い出しますが、当時は心理学者としての印象が強かっただけに、正真正銘の経済学界からの輩出ですね。
金融かマクロ?と勝手に予想してましたが、まさかの…この方の研究って、阪大の仕掛け学を出版された先生と分野が似ているのかしら!?
この方が感銘を受けたのが何と相田みつお。“しあわせは自分のこころがきめるもの にんげんだもの”が行動経済学に通ずるらしい。(^^)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20091002/206138/?ST=smart