「ゾゾタウン」の“送料自由”、0円を選んだユーザーは全体の35%
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選択しているユーザー
注目のコメント
まず自分は、10,000円程度の注文をして、自分の気持ちに耳を傾けた結果、デフォルトの400円を選択。
その後、本当に0円で注文できるのか、0円で注文するときにも買上金額の下限設定はないのか、0円で注文した商品も遅延なく届くのかを確認したくて、1,000円以下のキーホルダーを送料0円で注文しました。
全てはリサーチのため。2つ合計したら買上金額11,000円で送料400円なので、許してください。
この35%という数字ですが、思っていたイメージに近いです。
ちなみに昨晩は、このニュースについてLivePicksで恥ずかしげもなく自説を展開させていただきました。ありがとうございました。これ、NewsPicksのコメント欄でもメディアでもほとんど言及されていないのですが、元々「5,000円以上は送料無料」で、ゾゾタウンの平均顧客単価は約8,000円です。つまり多くの客は今まで送料を払っていませんでした。
送料0円を選択する購入者は35%だったということですが、おそらく元々それ以上の比率の購入者は送料をそもそも払っていなかったと考えられます。
平均送料が390円とすると、5,000円以上の購入者が「送料自由」で1円でも選択してくれると増収、5,000円未満の購入者でも391円以上を選択すれば増収です。
つまりゾゾタウン側で送料を余分に負担しPLを圧迫するリスクは言われているほど無いかと思われます。
そんな事実の中、うまくメディアやインフルエンサーを利用してこんな先進的でクールなイメージを醸成しようとするスタートトゥデイ社の手法は本当にセンスが良い。
たぶん多少送料負担が増えたとしても、それ以上に圧倒的な広告効果があることでしょう。リスペクトする同業他社様なのでわたしがコメントする事自体、どうかと思いましたが、2つ程。
1つ目は、送料0円にするためには自由入力欄に入れる必要があって、選択式の場合、最低額は50/100円です。0円設定が難しいUIと感じました。
なので本結果で「送料0円にする人は少ない、日本人は素晴らしい」という結論は出せなくて、選択式で0円を入れた場合、どうなるか、だと思います。
2つ目は、もし0円設定を容易にした場合、たぶん、0円設定するユーザーさんは激増すると思います。
でもだからと言って「日本人は配達員さんへの気遣いが足りない」という結論も出せません。
この送料は配達員さんへ渡されるチップでもありませんし、行動経済学の損失回避性的な視点で考えれば、他のユーザーが0円を選んでいるのにじぶんが払うのは「損失」と認識され、皆、避けたいものです。
但し、昨日、ラジオの生放送でも言いましたが、ユーザーさんが送料を決める事で、当たり前ですが「送料はタダじゃない」という認識を持ってもらう意味では意味ある実験だと思います。
ロコンドが始めた「急ぎません。便」を含め、様々な会社が社会問題に向かって行ければと思います !!!