ロンドン交通局、ウーバーの営業免許を9月末で取り消し
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注目のコメント
第一にギグエコノミー、シェアリングエコノミーの現代社会における位置づけの問題
第二に、Uberという企業の固有の問題でしょう。
前者については、安全、公共インフラとしての観点から、タクシーはどの国でも規制産業です。また雇用、租税などの観点も含めて、業態として産業として、社会にしっかり位置づけられる、過渡期段階にある。
二点目のUber固有の問題は、行政当局、ならびに社会全般についての働きかけが充分か否かの問題。もはや並みのグローバル企業よりも企業規模も、社会インパクトもはるかに大きな会社である同社が、行政当局へのロビイング、社会に対するコミュニケーションを、「大人の企業」としてしっかり出来ているかどうか。
ご存じの会社ガバナンスの混乱によりそれらが事業成長に比しておろそかだった面は否めないと思います。
もはや「大企業」として、行政当局にも既得権益にも、粘り強く硬軟織り交ぜて対峙すべきレベルの会社です。
本件はそれに起因する一つの出来事に過ぎなく、忘れたころに世界中のどこかの都市でしょっちゅうBanされています。
新CEOにはそのあたりが内部ガバナンスとともに期待されます。ドライバー満足なくして顧客満足なし。Uberを語る時に消費者として便利、という一方的な議論になりがちですが、ドライバーという労働者の視点で見ると全然違う風景が見えて来ます。自分の立場での正義を振りかざすだけでなく、相手の立場でも物事を考える共感力を持ちたいものです。