ヤオコー、「パートが生鮮品発注」の大胆作戦 チェーンストア理論を超える個店経営

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• Kato Jun

  ユーザベース SPEEDAアナリスト

  ・2017年09月22日

  ヤオコーは、埼玉地盤の食品スーパー専業では時価総額が最大の企業。売上でも、ライフ・バロー・アークス・ユナイテッドスーパーHD（イオン系、マルエツなどの親会社）に次ぐ規模。売上は右肩上がりで直近期は約3400億円、ROEは14％前後を維持（営業利益率は4～4.5%の間）といったところ。
  営業利益率とROEのバランスなど、製造業とは完全に違うのも、業態を超えてみるなかで面白い部分。
  
  小売、特に食品でどれだけ地域単位で任せるかは、2015年のイオンの商品調達方針の変更含めて、最近のトレンド（GMSが昔強かった衣料品が20年単位で厳しくなるなかで、食品を磨いて戦ってきた地場スーパーが強くなっている構造）。
  https://newspicks.com/news/918515?ref=user_100438
  
  個々の店舗では、店長含めた現場裁量が重要。ナショナルチェーンも地場スーパーもあるような業界。競争の中では日々色々変わる中で調整をしていける仕組み（集中購買して色々なものを安く調達することと、現場への権限移譲のバランス）、自分たちの工夫で成果が出るゆえのやる気、この循環をうまく作れないと厳しいのだろう。言うは易く行うは難し。