優れた投資家はユニークさを問い、残念な投資家は業績予想を問う
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> 「上手くいった例は、アイスタイルの菅原さん。時価総額が小さかったときからずっと海外IRを回っていて、Capital(※世界有数の機関投資家)に注目されるようになったし、Capitalが入ったことでシグナリング効果が出て、時価総額がぐんぐん上がっていった」
アイスタイルのCFO菅原敬氏は、米金融誌Institutional InvestorからBest CFO(日本インターネット部門)の3位を受賞。
CFOは英語話せた方が良さそうです。
ちなみに、アイスタイル社は、2000年前半頃に渋谷の「ハッチェリー」というインキュベーションオフィスに居ました。
同時期に入居していた有名企業はユーグレナ社。
あと、弊社(レノバ。旧社名リサイクルワン時代)もおりました。
先日、上場後のIRに係るお話を伺いました。各社のIRに様々なスタイルがあるという一般論からの展開で、「うちのIRとは、決算ごとにちゃんとした"業績"を示していくということ」が、Best CFOの言葉。
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私は近く上場後初の海外IRに出掛ける予定ですIRについて、経営者と資本市場で思考プロセスが全く逆である、というのによく使ってるスライドがあります。
【企業の想い】
定性分析:「これがやりたい」
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マーケットポジション:「これは自社だけの優位性」
↓
競合分析:「だから競合はいないはず」
↓
業界分析:「業界に新しい価値を与えられる」
【市場の見方】
業界分析:「業界変化によりどんな価値が求められるか」
↓
競合分析:「ニーズがあれば必ず競合がいる」
↓
マーケットポジション:「その中で他の会社と何が違うのか」
↓
定性分析:「違いを上手く使える経営手腕があるのか」何を以て「優れている」とするかは見る者のスタンスによって全く異なります。その点で本稿は完全に事業者サイドの目線です。
情報の出し手である会社側にも多分に反省点はあるのでしょうが、アナリストとのIRミーティングが、「業績の着地、上がりそうか下がりそうか、何かヒントください」といった業績予想の当てっこになってしまうこともあります。もちろんそれはそれで押さえるべき一要素ではあるのでしょうが、それだけに終始していても仕方ないとは感じます。