この連載について
今年メジャーデビュー10周年を迎えた音楽グループ「いきものがかり」。「ありがとう」「風が吹いている」など大ヒット曲を始め、作詞作曲も担当するリーダーの水野良樹氏が、先輩クリエイターたちと対談を通して、作品を「つくり、届ける」ことについて”答え”を探しにいく。音楽だけでなく、コンテンツ業界が激変するなか、先輩たちから学びを得ていく連載。


この連載の記事一覧
【たけし✕水野】「早く死にたくてしょうがない」
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【ビートたけし×水野良樹】自分の「第一のファン」は自分だ
NewsPicks編集部 532Picks
【水野✕原】この世で「ひとつのもの」を作り続けるということ
NewsPicks編集部 65Picks
【水野良樹✕原泰久】最初は「無邪気」から始まった
NewsPicks編集部 157Picks

【最終回:水野良樹×糸井重里】「夢」に手足を付けて届けたい
NewsPicks編集部 75Picks
【水野良樹×糸井重里】音楽の新しい“球場”を作りたい
NewsPicks編集部 123Picks
【水野良樹×糸井重里】表現者は「山の下り方」が難しい
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【水野良樹×糸井重里】「寂しさ」をずっと考えてきた
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【水野良樹×糸井重里】言葉は空気。何も言わない伝え方もある
NewsPicks編集部 472Picks
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一番理想的なのは「正義と正義」の狭間にある、互いが許せる妥協点を見つけて、共に次の時代に行くということじゃないでしょうか。
感情って水みたいに形がないですよね。もし水がペットボトルに入っていたら、飲む人はそれを手でつかんで口に持っていかないといけない。
それがティーカップなら、指でつまんで飲まないといけなくなりますね。器の形がその人の動きに影響しているわけです。
尾崎紀世彦さんが熱唱する「また逢う日まで」は、僕にとって数少ない記憶に残る流行歌。はじめてほんものの歌唱力あるシンガーに出会えたという印象だったのが大きいかもしれない。意識していなかったが、上記引用にある「対等な恋愛観」にも惹かれていたのかもしれない。これが半世紀近く前のヒット曲というところもけっこう象徴的だ。高度成長期に日本人の意識がどのように変化していったか、流行歌の歌詞を解析していくのも面白いいかもしれない。
私も含め、何度でも熟読してしまうし、何度聞いても感動してしまう知覚品質の構造が解明できればいいですね!