間違いだらけの「健康本」 ウソの健康・医療情報から身を守るためにできることは?
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アメリカでは学部で多くの学生が因果推論を学びますので、ビジネスマンの多くは因果関係と疑似相関を見分けるテクニック(=因果推論)を身に着けています。日常会話でも「それって〇〇だから因果関係じゃないよね」というコメントが不通に出てきます。因果推論ができないと国際社会では通用しないので、日本人もぜひ身に着けて頂きたいと思いますし、大学や高校でも教えてもれえたら良いと思います。
注目のコメント
人は見たいものしか見ない。
そう思うことが本当に多いです。抗がん剤が良くないと信じている人は、その信念を補強してくれる本しか読みません。
病気になった時は、不安が増大し普段は冷静な判断ができる人さえ怪しげな情報に引っ張られてしまうこともあります。
つまり医療情報はそもそも吟味する人のコンディションでバイアスがかかりやすい分野であると言えます。
因果関係と相関関係は違う。何度言っても言い足りないことはないですね。少し遅れてこの記事を読みました。日頃、臨床の現場で感じていることを明瞭に表現してくれていると思います。
>エビデンスはあくまで判断材料であり、答えではありません。
現時点で正しいであろうと判断されている医療を私たちは出来るだけ正確に提供できるように日々努めています(その姿勢がいまひとつな医師も確かに散見されます。自戒を込めて)。
でも、医学的な正しさとそれをどう利用するかには幅があるものだと思っています。その幅は、個々人によって生じる当然のものであり、それを規定するのが個々人の医療リテラシーなのだと思います。
この医療リテラシーを形成する元となるものの多くが、今はネットからの情報であり、その情報の信頼性を判断する方法の一つとして、津川先生は「因果関係と相関関係の区別をつけること」を挙げられています。
それでもやっぱり、何が「医学的に」正しいのか、何が「本人・家族にとって」正しいのか…医療者が当事者となったときでさえ、気持ちが迷走するのをしばしば見かけるくらい不安定にゆらぐものだと思います。
信頼度の高い医療情報に加えて、(自分の人を見る目を信じて)自分が信頼できると思える医師を見つけることが、納得のいく医療とのつきあいになるものだと思っています。
蛇足ですが、私がNPやその他の情報発信をあまり包み隠すことなく行っているのは知名度のためではありません。私の思いを感じた患者さんや家族が、医師としての私の姿勢を信頼してくれる一助になればとの思いからです。毎日、本当に命を預かっています。