アマゾン、独自の配送網 個人事業者1万人囲い込み
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UBER的な仕組みではなく、下請け業者をダイレクトに取り込みにいくということであり、いわば書籍卸外しに近い話。
つまりこれは再配達を減らす動きではなく、再配達を継続させるためのパワープレイです。そこを読み違えてはいけません。アマゾンさんが、全力で自社配送網を作るという話を何度となく書いてきましたが、
その通りになってきました。
まだ、確定ではないはずですが、大まかに、その方法が見えてきました。
今後のアマゾンさんとヤマトさんの交渉が本格化し、実際にどこまでの値上げをヤマト運輸さんがするのかは、
大手ネット通販会社のみならず、注目しています。
ただ、自らもやるという決意が見えている中での落とし所はどこになるのか?
これは、ヤマト運輸さん、並びにアマゾンさんでも、神経戦になりますね!
追記: 角井の提唱する宅配60億個自体への対応法3つ(再配達ゼロ、新規参入、自前配送)が、
さらに現実のものになってきましたね実は自社車両を201両以上持っている運送会社は、日本では273社しかありません。
一方でそれ以下の中小零細運送会社が6万2673社もあり、更に自社では車両を全く持たず仕事だけ流す貨物運送事業者(通称水屋)が2万2000社もあります。
つまり運送業界というのは典型的な多重下請け構造の業界なのです。
中小零細運送会社が厳しいのは、深刻なドライバー不足もありますが、基本的にはこの下請けの階層が深すぎ(酷いところになると6次とか7次下請けとかザラにあります)極めて薄利多売な業界だからです。
その意味で、こうした中抜き構造を廃し、Amazonが直接中小零細運送会社を管理、発注するのはごく自然な流れだと言えます。
よく知られていることですが、現在のアマゾンジャパン合同会社の母体は元々物流子会社だったアマゾンロジスティックスで、一般貨物運送業の許可を持ち、3PL協会にも加盟するれっきとした運送会社です。
日本では小売事業者が、一括してロジスティックスを外注化する傾向が続き運送会社は3PL化などでの生き残りを図って来ましたが、Amazonのようなメガ小売事業者がロジスティックスを全て取り込むようになると、世の中の動きは再び大きく変わってくることが考えられます。
もしかするとAmazonの投じた一石は運送業界再編のきっかけになるかも知れませんね。