「建設的な妥協」は大人が備えるべき最も重要な能力だ
NewsPicks編集部
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自分も20代は白黒ハッキリ付けたかったし、そうある「べき」と信じていました。ドラスティックに変えることが世の為になる、という青臭い考えでいました。
でもそれだと逆に何も進まないんですよね。100%白とか黒とかまずありえないんで、お互い許容できる範囲で漸進していくほうが結果的に前に進めます。
なので隈さんのお言葉には全面的に賛同します。
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「妥協」というと悪いことのように思われていますが、実は妥協とは大人が備えるべき最も重要な能力のひとつであり、社会が最も必要としているのは「建設的な妥協」なのだとぼくは思います。現在の隈研吾さんからは「妥協力の達人」というイメージがあり、ある種先鋭的な建築家からはその部分に対し揶揄されることもあります。しかし多かれ少なかれ妥協力は備えていなければキツイなぁと感じることもしばしば。1人で完結できる仕事ってほとんどないですし。
メンタル不調のリスク要因には「こうあるべき」が強すぎるため自分を苦しめてしまう、「べき思考」が知られています。一方、芯を持たない思考停止な態度も感心できません。この辺りの塩梅をうまくとることが隈さんのいう「建設的妥協」なのかもしれません。
そういえば完璧主義で知られる山下達郎さんも半ば冗談めかして、「泣く子とスポンサーには勝てない」って言ってましたが、これもまた似た境地(?)なのかもしれません。