【政府要人】日本最大の弱点「サイバー防衛」の実情

2017/5/16

日本の頭脳を次々撃破

2001年3月、千葉県にあるホテルに約10人の男たちが降り立った。
「世界コンピュータ将棋選手権」。今でも、人工知能(AI)で話題になる将棋ソフトの「世界一」を競い合う大会だ。
すでに、10回開催されていた由緒ある大会だったが、この年は少し様相が違った。それまでは出場者は、日本人がメインだったのが、海を隔てた外国から、猛者がやってくることになったからだ。
北朝鮮。
実は、この当時、すでにコンピュータ将棋界では、北朝鮮の頭脳が極めて強い将棋ソフトを開発していることが知られていた。そして、この年はいよいよ、彼らが本国からお目見えすることになったのだ。