ファーストリテイリング オムニチャネル新戦略の全貌、〝情報製造小売業〟へ転換
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注目のコメント
すごい。
スマートフォンサイトの刷新はUI主導でのUX改善として好例ではあるが、個人的には企画～生産～流通までのリードタイム大幅短縮と、それを支えるデータ面での整備＆一貫したシナリオ構築に、ファーストリテイリング社のIT戦略の巧みさを感じる。
小売業における消費者反応の分析は、一般的にはPOSデータが主軸になる。これまでは各社ともPOS取得の早期化～リアルタイム分析へとしのぎを削ってきたが、POSはあくまでも「結果」しか見えない。最近はカメラ等で店内の人や商品の流れを把握する取り組みが始まっているが、ユニクロではすでに商品タグによる「購入に至らなかったデータ」までも把握しようとしている。
ファーストリテイリング社は流通小売業と製造業の２つの顔をもつ企業だが、消費者接点である小売領域でのニーズ把握を企画・生産に活かし、その結果を再び小売領域で試してタイムリーにフィードバックを得るという高速PDCAサイクルが回っているように思える。そのうち、商品外観をデータベース化して街中の通行人データからAIによる画像認識/照合で着用人口や属性、着回し傾向等まで把握するようになれば、少なくともアウター系衣料はPOSでも店内データでも掴めなかった「販売後のデータ」まで掴めるようになるのかもしれない。
こうなると同社の高速PDCAを機能させる管理会計領域にも興味が出てくる。ユニクロ新拠点に関わる続報。
「企画」「製造」「物流」「販売」の各行程を、それぞれの担当部署が順番に進める縦割りのリレー方式から、、アイテム毎のプロジェクトチーム制に変わるそう。この意義が大きいと思いました。
そのための大規模拠点開設。本気さが伝わってきます。
