【チャイナマネー】国境の街、度肝を抜く巨大プロジェクトの実態

2017/3/22

王室と中国大手不動産の共同プロジェクト

マレーシア南端に位置し、シンガポール国境が目の前にある街ジョホールバル。その沖合の洋上を埋め立てて進む巨大開発プロジェクトでひときわ関心を集めているのがフォレストシティだ。
予定通り完成すれば70万人が住む街になる。「イスカンダル開発計画」(第1回参照)では現在の人口170万人から2025年までに300万人に増やすことが目標とされている。とすると、この70万人という規模の重要性が分かるだろう。
「フォレストシティ」プロジェクトでは大規模な埋め立て工事が進行中
イスカンダル地区が位置するジョホール州の総人口は350万人。地理的に隣接し、経済的にも密接な関係にあるシンガポールの人口は550万人だ。
すなわち、フォレストシティが予定通りの発展を遂げれば、国境をまたいで2つの都市で1000万人規模の地域へと変貌することになる。