[東京 9日 ロイター] - セブン&アイ・ホールディングス <3382.T>は9日、グループのプライベートブランド(PB)「セブンプレミアム」について、2019年度に売上高1兆5000億円を目指すと発表した。16年度は1兆1500億円(前年比14.9%増)の計画。「野菜・果物」「精肉、卵」「鮮魚」といった生鮮も「セブンプレミアム フレッシュ」として、新たに展開する。

「セブンプレミアム」の品目数は3650品目から4200品目へ拡大を図る。このうち、年間10億円以上の商品を現在の192品目から19年度末までに300品目に拡大させる。井阪隆一社長は「10周年を機に、社会環境変化を伴った客のニーズの変化を見つめ直し、ブランドの定義や商品の中身を見直し、全面刷新していく」と述べた。

「生鮮」については、バナナや卵など一部商品を除き、総合スーパー(GMS)、スーパーマーケットで販売する。井阪社長は、セブンプレミアムで「生鮮」を行う理由について「セブンプレミアムのブランド認知が進んできた。そのブランド価値を生鮮にも使う」と説明。こうした展開によって、GMSやSMの売り上げの底上げにつながるとの見方を示した。

「セブンプレミアム フレッシュ」は、19年度で500億円の売り上げを目指している。

一方、海外展開も進める。2016年7月からシンガポール約360店舗、17年2月からは北京約290店舗で菓子約20品目をテスト販売してきた。17年度中に北京以外の中国大陸(広州、マカオを除く)に拡大し、約2000店舗での展開を計画している。

「セブンプレミアム」は2007年に誕生、今年で10周年を迎える。当初49品目・800億円規模でスタート、15年度には1兆円を突破した。

*内容を追加します。

(清水律子)