【ロコンド田中】武器はITと物流。これからの成長戦略

2017/3/8
3月7日に上場した、靴の通販などを手がけるロコンド。一度は倒産危機にあったロコンドはどのように立て直したのか。そして、これからアマゾン、ZOZOTOWNなどの強敵とどう戦うのか。上場までのストーリーと今後の成長戦略について、社長の田中裕輔氏に聞いた(全4回)。
第1回:「地獄」から始まった経営者人生

「超細かい」ことの大切さ

──前回、売上高が急に上がり始めたとの話がありましたが、その理由をどう分析していますか。
論理的に説明できる部分と、説明できない部分があります。
論理的な部分で言うと、きっかけとなったのは、成長の土台になっているECに加えて、2012年にBtoBのプラットフォームサービス(他社のブランド公式ECの開発や在庫シェアリングなど)を始めたことです。
最初に、サマンサタバサさんがこのサービスを使ってくれました。すると、「そういうサービスをやっているんだったら、うちもやろう」という感じで、2012年の後半にかけてブランド数が増えていったのです。
ロコンドは自社のECだけでなく、他のブランドのEC開発も手がけている。