【ロコンド田中】アマゾン、ZOZOに勝てるのか

2017/3/9
3月7日に上場した、靴の通販などを手がけるロコンド。一度は倒産危機にあったロコンドはどのように立て直したのか。そして、これからアマゾン、ZOZOTOWNなどの強敵とどう戦うのか。上場までのストーリーと今後の成長戦略について、社長の田中裕輔氏に聞いた(全4回)。
第1回:「地獄」から始まった経営者人生
第2回:武器はITと物流。これからの成長戦略
ZOZOTOWNとの違い
──ロコンドはEC分野において、アマゾン、楽天、ZOZOTOWNといったライバルとどう戦うのですか。
アマゾン、楽天、ZOZOは特徴が異なります。アマゾン、楽天はモールで、ZOZOは受託メインのファッションECですので、基本的には、ZOZOとの比較になると思います。
わたしがZOZOをすごくリスペクトしているのは、(ファッションコーディネートアプリの)WEARしかり、ZOZOフリマしかり、(古着を扱う)ZOZOUSEDしかり、BtoCに対するサービス展開の設計です。一方BtoBに関しては、われわれの方に潮目があるのかなと思っています。
田中 裕輔(たなか・ゆうすけ)
ロコンド社長
1981年生まれ。2003年、一橋大学経済学部卒業後、マッキンゼーに入社。2007年、26歳で同社史上最年少マネージャーに就任。2009年、カリフォルニア大学バークレー校経営大学院にてMBA取得。同年、DeNA Globalにおいてマーケテイング・製品担当上級副社長を経て、2011年、ロコンドを創業。著書に『「今の自分」から始めよう』『なぜマッキンゼーの人は年俸1億円でも辞めるのか?』がある。
もうひとつの違いは、顧客層です。