国産旅客機 MRJ 航空会社への納入 2020年半ばに延期
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航空関係者として予想はされていましたが,残念です.
現場で多くの知り合いが頑張っている姿を知っています.安全な航空機を作るために必要です.ご理解ください.
また,これは三菱重工,日本の技術力の落ちたからだ,という短絡的な結論におちいらないでください.三菱自動車,造船の不祥事とは違います.偏見に満ちた見方といえます.
日本の航空技術は最高水準にあります.ボーイング787の機体の35%,そのエンジンの15%が日本製で,準国産航空機ともいえます.また,ホンダジェット,防衛向けの川崎重工の輸送機C2,哨戒機P1,三菱重工のF2戦闘機,心神,など,明るい要素にあふれています.
MRJクラスの小型旅客機の需要は延びており,今後の需要は十分にあります.完成後の受注は十分あります.
撤退はあり得ませんが,中途で妥協したら,もう二度と国産旅客機はなくなります.この教訓を次の開発に伝えないといけません.
頑張れ!
【追記1】
上のように書いた後で,少し温情が過ぎたと思いました.一丸となって遅れを短縮する具体策を提示してもらいたいと思います.
【追記2】
MRJのせいで撤退を考えているサプライヤーはいません.理由は,将来の航空機産業の規模がとてつもなく大きいことが分かっているからです.
現在,日本の航空機産業は約1兆円,世界は約25兆円.自動車と比べると悲しいシェア率.しかし,旅客機数は,年4%で増加を続けています.さらに,航空機の部品点数は,およそ300万で,自動車の100倍!.
ボーイング等と直接取引をしている,いわゆるTier 1メーカの重工は自社で航空機製造を狙い,その下請け企業は上への登ろうとし,さらに異業種から新規参入を狙っている製造業者が多くいます.ただ参入リスクが高いため,国,自治体の支援と,複数の会社がグループを組んで受注を取りに行くことなどが必要です.しかし,いったん軌道にのれば,長期間にわたり安定して事業実施が可能で,間違いなく成長を続けるという特長があります.
【追記3】
延期は新技術による宿命,業界の悪癖です.
ボーイング787の場合,当初予定は初飛行2007年9月末,引渡し2008年5月.4回の段階的な延期で初飛行は2009年12月に,さらにもう2回延期を行い引渡しは2011年9月に.しかしもバッテリー問題で運航停止に.
注目のコメント
日本だけでなく、最近はほぼ全ての
航空機開発プロジェクトが遅延している。
ボーイングも、エアバスもである。
理由は様々ある。
一番心配なのは、MRJ最大の売り
ギヤードターボエンジン搭載による
燃費向上が、
同様なエンジンを積んだライバル
エンブラエルに追いつかれてしまう
事である。
技術だけでは、航空機産業は成り立たない。