危機から復活 マツダ、エンジン一点突破の凄み フォードとの決別いとわず
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色々コメントしたい記事。まずSkyActiveに関して、エンジンがすごいのはもちろんそうなのだが、シャシーまでも含めた設計。よく斎藤さんが「エンジンだけではなく、内燃→EVで自動車メーカーの付加価値がなくなるわけではない」といった趣旨(という自分の理解で、間違っていれば自分の責任)のことをコメントされているが、ちょっとエンジン一点突破と見出しで書いてあるのは微妙。
Fordについては、①のマツダ金井会長へのインタビュー記事も是非ご覧頂きたい。もちろん、Ford傘下でやりにくかった点もあろうが、一方で規模が小さい中多ブランド戦略をとったところから、ブランド一貫性(zoom-zoom)を定めたという功績は、個人的には決して無視できないと思う。そこで定めたからこそ、その後のブランド一貫性を重視・醸成することにもつながったと思う。
内燃にフォーカスをするというのは、シンプルだが「怖さ」もある戦略。技術が違う方向に行けば、道がなくなる。一方でリソースの相対的な規模を考えれば、全方位はできない。そのなかで増資含めて、そこに賭け続けたことというのは経営トップの胆略として、ものすごいものだと思う。もちろん、それが報われたからハッピーストーリーになっている側面はあり、世の中多く報われないものもあるが。
マツダに関しては結構多くPickしてきて、②にリンクを多く張っているので、興味ある方は是非!
①https://newspicks.com/news/1617790?ref=user_100438
②https://newspicks.com/news/1786504?ref=user_100438
注目のコメント
モノ作りの原点を見た気がします。
「今までやってきたことを信用してください。まあ、今に見ときんさい」
他に勝算が無い中での一点突破、怖く無いわけがない。
波に乗って儲けるのとは違う、コツコツ、しかし大胆にやる事。それが、モノづくりの原点だし、日本人が世界平均から外れて得意な分野なのではないでしょうか。
自分達の得意分野と、自分達の好きな分野と、自分達の実現可能な分野の重複点を探して、そこを攻める事で勝算を見いだす事が大事。
そんな当たり前の事を再認識できるストーリーです。
日本のモノづくりは死んだとか、そういう雑な議論では無くて、自分達はどこで何をやるべきかという、この世に生を受けた者としての使命の問題。
無論、今後も幾度も危機はやってくるはずです。激戦区なのでこのまま安泰なわけがない。
だから評論家のクールな視点は大事ですが、逆に言えばそんなのは世界中のコンサルが言える事でもあって、多くは多難な現実の解決にはあまり寄与しません。
だからうまく行った時ぐらい、こうしてお祝いするのはいいと思います。
マツダの内燃機関も、スバルの自動ブレーキも、トヨタのハイブリッドも、日本の至宝。いや、それをたった一国で生み出せている日本人の特性こそが、日本の至宝。
今後がますます楽しみです。「線」と「面」
この記事も本日の日経11面です。一面のルノー日産、三菱もそうですが、持ち上げすぎの記事ですね。マツダもそれなりに問題を抱えていることは、彼ら自身も、彼らを取材するものも分かっていることです。
こうして「線と面」で読めるのはアナログならではです。長島さんのコメントが一番中立的でした。>車づくりを「インコース高めに外せ」と言っている。大切なのは外す方向を統一すること。それがブランドに直結する。
マツダは、2000年のどん底期あたりから欧州市場で戦えるクルマづくりを目指し、デザインと走行性能を地道に磨いてきました。2012年のスカイアクティブディーゼルエンジンにより、一気に開花しましたが、マツダの好調を支えているのはエンジン一点突破ではなく、デザインやドライバビリティを含めた地道なブランド戦略の賜物だと思います。