ヒラリーの黒歴史。白人エリートにさえ嫌われた必然

2016/11/27

キーマン「自殺」の謎

ウォーターゲート事件をスクープしたジャーナリスト、カール・バーンスタインの『A WOMAN IN CHARGE』(2007年刊)という著書がある。これは公式の自伝では語られない、ヒラリーの「裏歴史」を暴いた内容で、出版当時、アメリカで大きな話題を呼んだ。
なかでも1993年の「トラベルゲート事件」は有名だ。
夫のビル・クリントンが大統領に就任した後、ヒラリーは知人の旅行業者をホワイトハウスのお抱え業者に指定し、公的な出張で使われる航空券を、すべてそこから手配するようになった。
ホワイトハウス職員の出張は莫大な数にのぼるため、この旅行業者は大きな利益を得たが、これは言うまでもなく職権乱用だ。
その後、同事件の全貌を知るといわれる次席法律顧問のヴィンセント・フォスターが、公園でピストル自殺した。
警察は「自殺」と断定したが、ヒラリーの部下が彼のロッカーからトラベルゲート事件に関する資料を持ち去ったために、彼は殺されたのではないかとの噂が誠しやかに流れた。