【深層】なぜ「未来のiPhone」は、紅いシリコンバレーで生まれるのか

2016/11/27
『ハッカーと画家』(Hackers and Painters)という、名著がある。
著者であるポール・グレアムは、米シリコンバレーでは知らない人はない天才プログラマーだ。かのテクノロジーの聖地にあって、最も有名なベンチャーキャピタルのひとつ「Yコンビネーター」(2005年設立)の創業者でもある。
これまで、宿泊マッチングサービス「Airbnb」(エアー・ビー・アンド・ビー)や、オンラインストレージ「Dropbox」を始めとして、革新的なベンチャー企業の将来性をいち早く見抜き、さまざまな投資やサポートをしてきた。
そんなグレアム氏は、著書でこう述べている。
「絵を描くことは、絵を描きながら学ぶ。たいていのハッカー(プログラマー)は、大学のプログラミングコースを履修して、ハックを学ぶのではない。13歳の頃から、自分でプログラムを書くことによって学ぶのだ」