ジャパンディスプレイ、アップルの要請で新工場の稼働早める
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「未定」だったJDI白山新工場がiPhone 7需要を背景に、12月中にも稼働とのこと。
プラスサイドは、サプライヤーミックスもあるかもしれないが、需要が根本的に悪ければ立ち上げ要請はこない(これまで生産した部品在庫の消化が先)ので、サプライチェーン全体に対しては悪くないニュース。気になるのは、来年と噂されるiPhoneの有機EL化のときにどうするのかという点。あとは、稼働が増えるということは、液晶チェーンでは需給は緩む要素。まずは、新工場での立ち上げが上手くいくことを願うしかないが…
https://newspicks.com/news/1840905?ref=user_100438そもそもAppleが1700億円を投じてものすごい勢いで建てられたジャパンディスプレイの白山工場。
当時、Appleは年間でiPhoneが3億台は売れる目算を立てていたと言われている。iPhone6が大ヒットして、その流れが続き、台数が右肩上がりに伸びるという予測に基づいた投資だったと思われる。
しかし、目算は崩れ2015年末から2016年の段階で販売台数の右肩上がりは不可能だろう、ということがはっきりした。
しかも、2015年秋には2017年以降、iPhoneが有機ELパネルになる可能性が高いという日経報道を皮切りに続報が相次ぎ、三星、LGD、シャープ、BOEなどが立て続けに有機ELパネルへの投資をぶち上げた。
JDIはこれまで有機ELパネルではなく、液晶パネルの中でも高精細パネルであるLTPS(低温ポリシリコン)液晶での投資を続けてきたが、ここにきてAppleの突然の戦略転換、そして、販売台数の低迷に白山工場は完全に宙に浮いてしまっていた形だ。
決して、iPhone7が前モデルに比較して好調、というわけではないはずだが、ここで稼働開始を宣言するということはある程度は稼働させられる目算がAppleにもJDIいも立ってきた、ということだろうか。
今はいいが、2017年の春以降の稼働状況は非常に気になるところだ。しばらくはフル稼働ではなく、ラインを限定的に稼働させるのではないかな、と推測する。