【齊藤×西川】AIについていけない国は、先進国から脱落する

2016/11/3

インパクトは産業革命を超える

齊藤 コンピュータ技術を開発する企業の立場としては、「日本の優秀な研究者・技術者にツールを提供したい」というミッションを持っています。
自分たちが開発したスパコンは自分たちも使いますが、広く皆さんに使いこなしてもらって、日本が得意とするものづくりや研究に生かしてもらいたい。
その背景には、差し迫った危機感があります。
18〜19世紀の産業革命を振り返ると、蒸気機関をいち早く国内で普及させたイギリスが世界のトップに君臨しました。そして、今日に至るまで先進国として他国よりも有利な立場にいる。
今回のAI革命においても、優秀なエンジンを一番多く提供できた国、普及させられた国が優位に立つことは明らかです。
決して大げさではなく、AI開発の国際競争に勝つか負けるかによって、先進国・後進国を分けるほどでは済まないインパクトが生じると思います。