【齊藤×西川】技術者集団が好きな大企業、嫌いな大企業

2016/11/4

大企業との望ましい組み方とは

齊藤 日本はまだまだ、ものづくりの優位性があることは間違いないので、実績のある大企業にも、これまで以上に頑張ってもらいたいですね。
西川 NTT、ファナック、トヨタ自動車、パナソニックなど大企業と協業する機会を得られたことは、私たちにとって大きな意味を持っています。
大企業と提携する最大のメリットは、長期にわたって大規模な実験や検証が可能になることです。自動車やロボット、医療機器など、現実社会で役立つデバイスにAIを適用するためには、巨大な資本力が必要ですから。
私たちは技術的に優れたものを出していける自信はありますが、長期に安定して消費者・生活者にプロダクトを提供するのは、日本の大企業が得意とすることです。
開発機動力のあるベンチャーと、安定供給力のある大企業が、両方の良さを組み合わせれば最強だと思っています。
日本のものづくりをけん引してきた大企業には、優れたハードウェアを作れる資産がすでにありますから、彼らと組むことで、一歩前に進んだ状態からスタートを切ることができます。