【朝倉×田中】事業を考える上で、最も重視しているポイント
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「グリーやミクシィ、DeNA、サイバーエージェント、楽天って、だいたい同じようなステージの会社と思われる」とありますが、創業時期やビジネスモデルが異なっても、広く「IT系新興企業」とひとくくりにされてしまうことが少なくありません。世間一般の認知からすれば無理からぬ面もあるのでしょうが、経済誌の記者や、ともすればアナリストの方にまで単純に横比較されると、基本から説明するのが少々億劫に感じてしまうことはあります。
事業範囲については例えばGoogleの場合、広告という必勝パターンを中核に事業を広げている一方で、適度に「飛び地」も織り込んでいるのがミソなのだと思います。少なくともユーザーとの接点においては、常に新たな手を打たねばなりませんが、これをやりきるのが、言うは易く、行うは難きところ。
関連して、C向けのインターネットサービスでシリコンバレーの企業と戦うのは、敢えて不穏当な表現をすれば、調達できる資金や開発リソース、マーケット規模といった物量の点で太平洋戦争に近い構図です。真っ向から戦いたいところですが、弱者は弱者なりの戦略を採らねばならないのでしょう。
こうした事業遂行上の要請も踏まえて、予めどのようなミッションを唱え、どのような社風を築いていくかは、後々に影響してくるように思います。対談の第2回目です。グリーが当初のSNSからゲームに舵を切り、さらにモバイルシフトするまでの経緯が語られています。
今を知っているがゆえに、当時どのように考えていたのかは、色々と参考になる部分があります。
また、朝倉さんが後半ではミッションについて質問していますが、一見フワッとしたミッションに込められたシンプルかつ本質的な回答もなるほどなと感じます。
明日の最終回では、今後の新規事業を中心とする戦略についても語られます。「インターネットを通じて、世界をより良くする。」
広い事業ミッションはとても勇気がいります。普通ベンチャーはフォーカスしなければならないからです。広すぎるミッションを掲げる方がぶれやすい。
良くも悪くもこの柔軟性がSNSからゲームへの参入を可能にしたけど、ゲーム専業の会社とは戦えているとは言えません。全ては結果論なのですが、難しい道を選んでいる印象があります。