【緊急寄稿】ジョブズの「アップル」を蘇らせたディランの生き様
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本稿でも紹介されているライブのエピソードが好きです。ボブ・ディランがエレキギターで演奏するようになり、オーディエンスからユダと呼ばれ、ステージ上から"I don't believe you. You're a liar!" と叫び返している場面。
昨日まで喝采を送ってくれていた人たちから裏切り者呼ばわれても、変わり続ける姿、信念を貫き続ける姿がかっこいい。寄稿者の榎本です。いまジョブズが世界の音楽にもたらしたものをテーマに長編物語を執筆している最中で、一部は電子本で刊行中です。
ここに紹介しきれなかったディランの言葉があります。
「みんな自分が信じていることをやろうとせず、できそうなことをやり、そして後悔する」
それはビジョナリー、スティーブ・ジョブズが会社でやっていた仕事の核そのものですらあったような気がします。
僕自身は、大学時代にジョン・レノンにはまって、レノンを経由してディランを聴くようになりました。
高校の頃は19世紀の文学や詩をよく読んでいたので、それを基準にすれば、ディランやレノンが後世の古典になる水準で仕事をしているとわかりました。
歴史を視点にするならば、iPhoneやスマートフォンもいずれ電灯やドライヤーのようにありふれたものになっていくでしょう。それでも人間ジョブズの人生は、ディランやレノンの作品のように後世に感動を与え続ける輝きがあります。
それは、ジョブズが真の芸術家たちからものづくりの精神を深く汲み取り、血肉にしていたから、といってもよいかもしれません。
それを若きジョブズに教えた存在のが、ボブ・ディランだったのだと思います。日本でもボブ・ディランが注目されているタイミングでの素晴らしい記事。ディランの決して立ち止まらない姿勢がジョブズを形作ったことがよく分かる。対して、日本では死ぬのに忙しい人が多すぎないか。