タイ・プミポン国王崩御。その治世と日本の深い関係

2016/10/15

プミポン国王70年の治世と日本

10月13日、タイのプミポン国王が崩御した。このところ、プミポン国王は体調を崩し病床に伏せていた。タイにおいて国王は、「国父」とも呼ばれ、国民の敬愛を一身に受けている。
プミポン国王の即位は1946年である。第2次世界大戦後のタイの発展を導き、見守ってきた君主だ。
国王崩御の報に接して嘆く国民の様子(ばんこく新聞小沢蕗子記者)
国王崩御の報に接して嘆く、首都バンコクの国民の様子。悲しみは老若男女関係なく広がった。ピンク色の服は国王の長寿と健康を祈る意味がある(写真:ばんこく新聞小沢蕗子記者)
日本の外務省の調査によれば、タイには1725社の日本企業が進出し、6万7424人の日本人が住んでいる(2015年、在タイ日本大使館届け出ベース)。東日本大震災のときには、日本のサプライチェーンの寸断をタイ工場に移管して急場をしのぐなど、日本企業にとってかけがえのない存在がタイである。
その日本企業の進出は、1970年ごろから増え始めて今日に至っている。プミポン国王の治世の恩恵は、日本企業と日本人も受けてきたことは忘れてはならない事実だろう。