「ニュースを語れるNPが好き」新社会人ピッカー・藤本麻子さん

2016/9/24
NewsPicksで活躍されている一般ピッカーさんをご紹介する本連載、今回ご紹介する8人目のピッカーは、 藤本麻子さんです。
就職活動中にNewsPicksを使い始めたという藤本さん。大学を卒業し、社会人になられてから、ピックする記事やコメントが少しずつ変わっていくのを、頼もしく拝見していました。
就活生にとってNewsPick活用する利点とは? そして「普通の子」のコメントをしようと心がけているという、その理由も伺いました。

きっかけは卒業論文

——藤本さんは、これまでのコメントに対する総Like数が、9,000を超えているんですよ。これってすごい数字です。
ありがとうございます。気づいたら超えていました。
——NewsPicksを始めたきっかけから教えてください。
大学時代に入っていたゼミの影響で始めました。私は、NewsPicksのプロピッカーだった 根来(龍之)先生のゼミ生だったんです。
卒業論文を書く際に「企業の事例などニュースを探したいとき、NewsPicksが便利ですよ」と紹介してくれたことなどがきっかけで、会員登録しました。
——最初からコメントもされていましたか?
はじめは読むだけでしたが、すぐにコメントが投稿できることに気づいて、時間を置かずにコメントし始めましたね。
女子大生という珍しさも手伝ってか、気づいたときにはフォローしてくださる方がすごく増えていました。そしてコメントのLike数ランキングにも入れるようになって、「もっと書いてみよう」「書き方も工夫してみよう」と面白さが増していきました。
藤本麻子(ふじもと・まこ)
1993年生まれ。都内の大学を卒業後、人材紹介を手がける大手企業に入社し、営業に配属。誰もが「カッコいいママ」になれる世の中を目指して奮闘中。ダンスが趣味で、大学時代はダンスサークルの代表も務めた。

真面目なことを真剣に語れる空間

——NewsPicksのどこが好きですか?
このコミュニティの方々が好きです。大学で出会った友人、就職活動で知り合った人々とも違います。みなさん物知りな方ばかりで、いろんなことを学びたいという気持ちにさせてくれます。
同世代では、インプットを増やそうと心がける人は多いですが、アウトプットをする人は少ない印象です。授業で手を挙げて発言したり、一生懸命に勉強する姿勢をみせたりするのは、「恥ずかしい・カッコ悪い」と捉える風潮があるように感じます。
——賢いことをアピールしているみたいで、ダサい、と。
そうです。そんな同調圧を感じる中で、リアルの場で意見が出せる場所がなくなっていたように思います。
真面目なことを語っても大丈夫な空間であるNewsPicksに出会えて、 とてもうれしかったです。
真剣に考えて意見を言っても、笑う人はいません。さらに「私はこう思う」と他の角度から意見が提示される。NewsPicksのような、ニュースに対してのびのびと発言できる場を、私はずっと欲していたんだと思います。

就職活動とNewsPicks

——就職活動の話を少し聞かせてください。受ける業界や会社は、どのようにして決めましたか。
そもそも私は、ずっと専業主婦になりたいと思っていました。
結婚して子供を育てたいから、転勤の無い仕事、定時で終わる仕事がいいな、と。ところが私をよく知る周りの人たちから「イメージに合わないからよく考えた方がいい」と言われたんです。
そこで、まずは社会のことを知ろうと、NewsPicksでニュースに触れる機会を増やし、気になる企業のことを調べる中で、少しずつ考え方が変わり、働いてみたいと思うようになりました。

誰に向けられたコメント?

——就職活動中に、他にNewsPicksを使っている人に会ったことはありますか?
就活で参加したセミナーで、他の参加者に名前を言った時、「NewsPicksやっていますよね?」と言われたことがあります。「フォローもしてくれていて、コメント読んでいます」と言われて、ちょっと有名人の気分でした(笑)。
私は、どちらかというと友人や後輩をはじめ、同世代にコメントを読んでもらえたら、と思っていたんです。
自分みたいな普通の子が、普通のコメントをしていれば、みんなもニュースに興味を持って、気軽に発言するようになるかもしれない。ならば、私が先陣切ってコメントしてみよう、と。
これからも頑張ってコメントしようと思いましたね。
「大学時代は女の子だけのダンスサークルに所属していました。3年生のときには代表をつとめたこともあります。こうした後輩のみんなと、一緒にニュースについて考えが深められたら、というのも、NewsPicksでコメントを続ける理由のひとつです」

私にできるのは元気な挨拶だけ

——コメントをする上で、気をつけていることはありますか?
公の場で誰かを批判することは、あまりやりたくないですね。人の意欲を削ぐようなことを言っても、お互いにとって良いことがないと思うんです。
それよりも、ちょっとした心遣いや言葉を添えることで、お互いの良さを引き出し合えることが、一番ですよね。
——社会人になってみて、いかがですか?
うーん。やっぱり大変ですね。私は都内のあるエリアを担当していますが、かなり広範囲なんです。営業先を回るために、毎日2万歩近く歩いています。
「営業ってこんなに体力を使うのか」「こんなに暑くて、こんなに日に焼けるのか!」と驚くことばかりです。
そして、何でも自分で決めなくてはいけないことにも、最初は戸惑いました。今日何をするか、何時にどこへ行くか。アポが取れたら、それ以外の時間は飛び込み営業をしよう、とか。自由度が高い代わりに、責任を果たさねばなりません。
——NewsPicksの使い方は変わりましたか?
お客様の会社や業界のニュースを調べて、情報収集するために使うようになりました。ただ、私は新入社員ですから、付け焼き刃な情報をお話ししたところで、仕方がないと思うんですね。
新入社員研修で先輩から言われたことが、強く印象に残っています。
「あなたたちは社会人としての価値は、まだ何もない。あなたたちにできるのは、元気な挨拶だけ!」と。確かにそうだなと思いました。
また「守破離」という言葉も学びました。
まずは、 何も知りません、何もわかりませんというスタンスで、皆さんから型を教えていただこう、と。
「こんなニュースを見かけましたが、実際はいかがですか、教えてください!」と、NewsPicksで調べたことを活かして、質問を考えるようにしています。

「カッコいいママ」がテーマ

——藤本さんはこれから、どんなことに取り組みたいですか?
個人レベルでは、まず引き出しの多い人間になりたいです。どんな人からも、一緒にいて楽しいと思ってもらいたい。どうしたらそう思ってもらえるかと考えると、話が面白いことが大事な要素なのではないかと感じています。
私が今の会社を選んだ決め手は、就職活動中に話題の豊富な方々に出会って、「こんな人たちと一緒に働きたい」と思ったことでした。
それからもう一つ、「ママになりたい」も変わらないです。私は家族が大好きなんです。料理や家事も好きなので、早く結婚したいですし、子供も産みたい。
どんなママになりたいかを考えた時に、「カッコいいって思ってくれたら嬉しいな」と思ったんですよね。だから、誰もが「カッコいいママ」になれる世の中を目指しているんです。
——「カッコいいママ」ってどんなイメージですか。
例えば、子どもが何かをやりたいと話したとき、「それ、ママもやったことあるよ」って言いたいです。そして、「ママも色々やったことがあるから、あなたも何でもやってみなさい」と背中を押してあげられる人になりたい。そのために、いろんな挑戦をして、経験値を貯めて、成長しておかなくては、と思っています。
そして、私だけではなくて誰もが「 カッコいいママ」になれる世の中にしたい。日本中の女性がバリバリと、自分の人生を充実させられるようにしたいです。
幸い人材サービスの会社に就職したので、まずはそこで出会う方々をサポートすることから始めていきたいと思います。
——最後に、同世代で発信することにためらいがある方には、どんなアドバイス、メッセージがありますか?
社会人になって一層思いますが、アウトプットする機会は意外と少ないんです。
後輩でも「私なんかがコメントしていい場ではない」と話す子も多いのですが、それはもったいないなと思います。
プロピッカーの方などがいる場に、私たちが踏み入って発言するには勇気が入ります。でも、「間違うことも恥ずかしくないよ」と伝えたいです。
素直に思ったことを言ってみる。例えばどこがわからなかったかとか、誰のコメントによって理解が深まったかを書くだけでもいいんじゃないかと思うんです。まずニュースに関心を持つことが大事だと思います。
それに、私は一般ピッカーにはプロとは違った価値があると思うんです。同じように「女性の社会進出はもっと必要だ」というコメントでも、立場のない私の意見を、身近に感じてくださる方もいらっしゃるのではないかな、と。
これからも共感してくださる方がいる限り、日常で感じたことを、一般の生活者の目線でコメントしていきたいですね。

藤本麻子さんのオススメピッカー

「たくさんの方のコメントを拝見していますが、私にとってNewsPicksの入り口となってくださった、初期の頃からフォローしているピッカーさんをご紹介します(藤本さん)」
「柴山さんはIT系に精通されていて、IT系のゼミにも入っていて興味があったので、コメント読むだけで勉強になりました。そしてそのコメントがとても分かりやすいのです!」
「幅広い知識をお持ちで、特に人間関係についてのコメント、実体験を交えたコメントが本当に面白いです。いつも丁寧な言葉遣いで、読んでいる人の気持ちを汲んでいて、さすがだなぁと思います」
「アイコンと相まって、まるで次元がしゃべっているかのような、楽しいコメントをしてくださる方です。クールな印象なのに、ピックされるニュースが幅広くて面白いです。」
小野 編集後記

ひとつ質問を投げれば、観察力と気遣いでこちらの意図ことを察知し、ハキハキと回答してくださる藤本さん。周りを照らすような、明るい笑顔の持ち主でした。そしてほどよく力の抜けた「普通の子」のコメントをする意図が、後輩たちにNewsPicksでの発言をうながすためのものだったとは。

自分ができるところから、少しずつでも変化を起こそうとする姿勢に、一層ファンになりました。「カッコいいママ」プロジェクトの進捗を、コメント欄を通じてまた聞かせてください!
※【イベント情報】NPコミュニティーチームは10月4日(火)19時から、プロピッカー・落合陽一氏が登壇するイベントを開催します。 詳細は こちらから。ぜひご参加ください。