危機管理態勢強化など 国家公務員1000人余増員要求
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注目のコメント
日本の危機管理が、進化していることを強く望む。
私が外交官で、ナイジェリアに赴任したのは、もう25年以上も前のことになるが、あのときは、ほんと酷かった。
いまだから言えるけれど、クーデターが起こった朝は、日本大使館・親善テニス試合の日で、職員のひとりは、短パン姿でラケットをもって現れた。また公電をいち早く本省に送らなければならないのに、担当者が帰国休暇のために、私が3時間かかって、うたなければならない始末。
危機管理のための予行演習も、小学校の防災訓練と変わらないような状況だった。
1000人、手足が必要なのではなく、
本当に必要なのは、優れた、先鋭の人材を揃えることだと思う。「シン・ゴジラ」とかいう映画はそのために製作されたのではないですか?(まだ観てない)
このニュース、NHKしかスポットを当ててませんね。
総務省に刺されたNHKの報道はしばらく要注目かもしれません。ぶっ壊さなくて良いかも(一部加筆)。危機管理能力向上には、インテリジェンス機関を早く作った方がよい。日本にも「インテリジェンス」部門は存在するが、米国CIA、英国MI6、独BNDなどの本物のインテリジェンス機関はない。しかも、警察と外務のインテリジェンスに対する考え方が大きく違う。私も外務省では、インテリジェンス部門と言われる部署にはいましたが・・・
日本のインテリジェンストップは、警察出身者で犯罪捜査的な視点の情報のプロでも、安全保障や平時の政治情報のエキスパートではない。内閣情報調査室は、多数が警察からの出向者で、その他の外務などの出向者が中心。プロパー職員は少ない。しかも、他国のインテリジェンス機関とは違う。
一応、外国からは内閣情報調査室が日本のセントラル・インテリジェンス・エージェンシーとしてもらっているけれども、そうせざるを得ないから。
危機管理に人員を増やすのも大切だけど、そもそもの情報収集と分析について、インテリジェンス機関がなければ、力は発揮しきれない。
いわるゆ表の外交情報の収集や、警察の捜査情報、防衛省の防衛情報ではない部分の話。
個人的には、スタートはオーストラリア方式がよいと思う。死活的に重要な部分を手厚く、優先度が落ちるところは、友好国との情報交換。小さく実力のある組織を産んで大きく育てる。職員は出向者ではなく、プロパー職員中心。当然、すぐにはまともに機能しない。早くて5年、10年はかかる。