第12週:綱渡りの日々(1)~(6)ダイジェスト

2016/9/25
連続小説「ディスラプション」Season2がスタート。Season1(全48話)はこちらから無料でお読みいただけます。 【前編】1~18話【中編】19~36話【後編】37~48話

「ディスラプション」Season1
大手電機メーカー勤務の「大企業男」、電気自動車を開発する「スタートアップ男」、2人の間で揺れ動く大手広告代理店勤務の女──。それぞれの視点を通して3人の野望と挫折を描き、安定か夢か、男の価値とは何かを問う。

「ディスラプション」Season2
組織の理不尽さに振り回されながらもしがみつく優司、世界一の電気自動車を仲間とつくりたい健吾、安住の地を求めて結婚と仕事を追い求める恵理香──。それぞれの道が交差する。
優司は父の退職を弟の永司に話した。
永司が父から聞いた話では、三友重工の豪華客船プロジェクトの責任者だった父は、莫大な工費と納期の遅れによって全社の収益を悪化させたのが原因らしい。
だが、浮気は否定した。
優司は逗子に停めているクルーザーに小型カメラを取りつけて張り込んだ。
現場をおさえて父と話し合うつもりだ。
現れたのは母だった。相手の男は若いジゴロタイプである。
恵理香は「PW」編集長の志保に紹介された乳腺外科の医師、千場寛樹に母の病状を相談したが、やはり治療の方法はないと言う。
母を車椅子に乗せて病院内を移動すると、母の機嫌がいい。自慢の娘を看護師仲間に披露したいらしい。
恵理香の同僚、芽衣がインド人の彼と結婚した。ゲイの幸雄もアメリカで式を挙げる。
幸せな二人に恵理香は母の病気のことを黙っていた。健吾と会っている間だけつらさを忘れられる。
アクティベータ―の資金繰りが悪化し、健吾は資金調達に駆け回ったが、どこも断られる。
途方に暮れているところへソニップの大江副社長から連絡が来た。出資させてほしいと言う。
健吾はアクティベータ―のメンバーを招集した。
ソニップの子会社になることをメンバーは受け入れる。
おやっさんだけは自分の工場に戻り、みんなの夢を遠くから応援すると励ました。
 
*明日から「第13週:別世界へ」(1)~(6)を毎日連続で公開します(有料)。
(イラスト:永井結子)