【3分読解】スポティファイはなぜ世界一を獲れたのか(前編)

2016/8/7
スポティファイの日本上陸を前に、音楽配信の専門家でコンサルタントの榎本幹朗氏に、スポティファイの強みと歴史、そして日本上陸への道筋を解説してもらった *目次 ・【スクープ】音楽配信の王者「スポティファイ」、ついに日本上陸 ・赤字の8000億円企業スポティファイは、IPOで勝ち残れるのか   榎本幹朗氏 寄稿(3回) ・前編:【3分読解】スポティファイはなぜ世界一を獲れたのか ・中編:スポティファイ上陸、足止め4年「真の理由」 ・後編:iTunes、スポティファイ……、歴史が証明する「成功の秘訣」

招待制で会員募集か

世界ナンバーワンの定額制音楽配信「Spotify(スポティファイ)」が、まもなく日本に上陸する。
2012年に日本でオフィスを開いて以来、スポティファイは、何度かサービス開始間近というニュースが流れては消えていた。
だが、今春からは、スポティファイ自身が日本スタッフを公募したほか、音楽の著作権管理団体へ通知があったり、さらには「3年で100億円」などレコード会社との具体的な交渉の数字が業界を駆け巡ったりするなど、情報の確度がこれまでより飛躍的に具体性を帯びていた中で、ようやくサービス開始にこぎつけたようだ。