都知事に小池氏 劇場化戦略実る
コメント
注目のコメント
孤立無援を逆手に取った小池氏。演説がうまくネットも上手に使ったと思う。第一声は「たった一人で始める第1バイオリンから、皆さんに楽器を持ち寄ってもらい大きなオーケストラをつくろう」「私はササ舟、あちらは軍艦」「私の支持者は自分の意思で来てくれる。あちらは徴兵制」。猪瀬直樹さんの都議会批判も援護射撃になったと思う。
別記事にも書きましたが。。。
小池氏は、コミュニケーションを武器に使い、終始優位に戦いを進めてこられましたね。
今回の選挙は、舛添前知事の政策にNoが突き付けられたわけではなかった選挙だけに、争点がわかりにくかった。そこに対して、ブラックボックスの都議会に対してYesなのか、Noなのかと、いち早く二元論に持っていって、自分に流れを作ったこと。
後出しじゃんけんに持っていかれないように、常にニュースを出して露出を作っていたこと(参院選直後の推薦取り下げは典型的)。
政党支持を得られないという不利な状況を、あえて逆手にとって、巨大な利権に立ち向かう孤軍奮闘のファイターという演出をしたこと。
「緑のものを持って」というように、有権者の『参加』を非常にわかりやすい形で作り出し、有権者側にコミットメントの意識を生み出したこと。SNSなどの「草の根」的な手法に訴えたことも、有権者の『参加』を演出に有効だったと思います。
見事なコミュニケーション戦略だったと思います。オバマ氏の2008年の大統領選を見るようでした。
今後ですが、自民党は小池さんを除名することはないでしょうし(イメージダウンにしかならない)、小池さんから離党することもないでしょう。「自民党離党」というカードは温存しておいて、自民党都連が言うことを聞かない時には、来年の都議選の前に離党&小池新党結成で話題を作りに行くのではないかと思います。民意をうまく使いながら、都政改革・コンパクトな東京五輪運営・世界をリードする東京つくりに邁進頂きたいですね。確かに圧勝だけど、あらためて東京都民をざっくり3分すると、
⑴ 1/3は小池氏に投票
⑵ 1/3はその他(増田氏、鳥越氏ほか)に投票
⑶ 1/3は投票に行かなかった
となる。
私なんかは「なぜ投票に行かない?」、「なぜ小池氏ではない候補者に投票する?」と不思議でならないわけですが、世の中の多くの人が自分とは違うメディアで情報を得て、違う景色を眺め、違う意見を持つものなのだと改めて認識しました。