トルコ 時代遅れのクーデター未遂
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連載「中東読解」の第12回目は、7月15日に発生したトルコでのクーデター未遂を扱いました。今回の解説者は、トルコ政治研究を専門とするアジア経済研究所の今井宏平さんです。緊急に寄稿をお願いしました。
今井さんは、次の3つの視点からトルコでのクーデター未遂事件と、今後のトルコ政治の行方について解説しています。
1 なぜ7月15日だったのか
2 なぜ「反乱」は失敗したのか
3 公正発展党とギュレン運動の関係
トルコは中東と欧州をつなぐキーストーンであり、地政学的には黒海と地中海を結ぶボスポラス海峡も抱えています。トルコ情勢は局地的な問題でなく、国際社会に大きな影響を与える可能性がある国です。
この記事を通じて、トルコ情勢の基本的な見方が身につきます。是非、お読み下さい。勉強になりました。
なぜクーデターが支持を広げられなかったのかという点は、もう少し肌感覚でわかりたいところ。エルドアンに不遇され、不満を持っている人は軍にも警察にも政党にも一般市民にも多くいると思うが、彼らはなぜ乗らなかったのか。人々が「民主的に選ばれた政府を暴力的な手段によって打倒することを認めなかった」というのはこれまでおよびその後の暴力を思うと疑問に感じるところ。クーデターやテレビ局占拠といった上からの方法が「時代遅れ」がゆえに受け入れられなかったならば、いま繰り広げられている静粛はなんだと受け止められているのでしょう。いずれにせよ、まだクーデターは終わっていないですね。トルコのクーデターに関して、専門家の方ゆえにズバっとポイントに直球で分かりやすい解説。特になぜ7月15日だったのかというのは、軍部の人事決定が控えていることは知っていたが、それを早めにする決定や結婚式などについては知らなかった。また、過去のクーデターのまとめや、今回がその歴史に鑑みたときに帰結としてどういう評価が出来るかという部分、とてもまとまっていて、改めて参考になった。
こういった記事をしっかり読んでいきたい。