【川邊健太郎】「ネット乱世」を生きる術
2016/07/08, NewsPicks編集部
豊臣秀吉、坂本龍馬、高杉晋作に学ぶリーダー論
【川邊健太郎】「ネット乱世」を生きる術
2016/7/8
*連載目次
第1回:失敗は「増長」と「自己肥大化」から生まれる
第2回:ビジネスに持ち込む仮定は1個にしろ
第3回:「ネット乱世」を生きる術
第4回:Yahoo! JAPAN経営陣を歴史の人物にたとえてみたら
第5回:信長はベンチャー起業家だった
利害を超えた感情で人は動く
――前回、川邊さんは「仮定は1つにする」との話をされました。他にも失敗から学んだ教訓はあるのでしょうか?
川邊:人の感情を読み切れずに失敗したことは、枚挙にいとまがありません。
この提案ならば相手はきっと納得して動くだろうと思っていたら、実際には思わぬ動きをされてしまったり、そういうことがありました。そこでなぜ当初の予想とは違う動きをしたのかと聞いてみると、利害を超えた感情がそうさせたというのです。利害としては納得していても、感情的に動いてくれないときがある。
例えば「Yahoo!ニュース」の情報提供元との交渉で、ニュース本文のページにコメント機能をつければPVが上がるのでいいのではないかと思って提案してみると、ものすごい返り討ちにあいました。記事を引き揚げるぞくらいの勢いで返されてしまって…。
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コメント
注目のコメント
服装という点では以前、親方日の丸系の大企業の方とお会いした際、Web系では一番印象が良かったというありがたいことを言われた覚えがあります。よくよく理由を聞いてみると、他社の方が短パンやビーサンで対応なさった中、たまたまスーツとネクタイで応対したので「会話できそう」と思われたそうです。服装なんて、本当にささいな話に思うのですが、そんなささいなことで喜んでもらえるなら、なんぼでもネクタイを巻きゃいいんだと思います。
萩や鹿児島は川邊さん達がおすすめしていたこともあって訪れましたが、やはり実際に自分の足で歩いてみると違いますね。萩のあんなコンパクトな町から続々と志士が現れたのかと思うと、驚愕です。松下村塾の小ささも衝撃でした。あんな狭い家屋に幽閉されていたら、そりゃ吉田松陰も狂気じみた発言をし出すよなと。今回もしゃべりすぎで失礼しました(苦笑)。
前半のテーマは「人間洞察力」。
これは分かっているようで分からないものですが、若い頃から訓練してると、なぜか直感のように相手の気持ちが読めてきます。
私の場合、IBMの中小型のオフコンを売っていたので、お客さんの決定プロセスが単純で、要は決定権者が何を考えているのかを見抜けば、商談には勝てたわけです。
ですから「この人のコンサーンは何か」ばかりを考えてきました。
その甲斐あって、今は人間洞察力が研ぎ澄まされ、歴史上の人物が何を考えていたかまでをも洞察できるようになりました。
後半は「組織で生きる人、組織で死ぬ人」ですね。
私の場合、組織では十分に自分の力が発揮できないと感じ、自己完結の道を求めて今の仕事に至りました。
ただ川邊さんのような方の場合、逆に部下の力を何倍にもして、組織力を強めていくことができるのだと知りました。
当たり前のことですが、会社はマネジメント次第ですね。この連載非常に面白い!ちなみに私も27歳の時に起業して、東京で、ITで、ベンチャーで、社長で…と言っても胡散臭すぎると思ったので、当初は意図的にスーツを着ていました。それから1年後くらいに、現ヤフーの執行役員である小澤さんという方に会って投資を受けるのですが、会った瞬間「スーツ胡散臭いな」と言われてそこからTシャツにしました。それからまた2年後くらいに、某業界の歴史ある最大手企業と事業資本提携を発表する記者会見にて、ITベンチャー✕レジャーを表現する目的で少しカジュアルなアウトドアブランドのダウンを来て臨んだのですが、今度は「なんでヘルメットとライフジャケットとリュックじゃないんだ」と3時間くらいに渡って叱咤激励頂きました。まとめると、TPOを意識した服装というのはなかなか難しいぞということですね。
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