急増する糖尿病と肥満。東南アジアの経済発展にも影響か

2016/7/5

192キロの10歳児が話題に

インドネシアでは192キロの子どもがダイエットにチャレンジするという ニュースが話題になった。子どもの年齢は10歳。10歳にしては明らかに太りすぎであり、単なる肥満ではなく病気の可能性がある。このように、東南アジアでは肥満、そして糖尿病が大きな問題になりつつある。
筆者は22年前に大学でマレーシア研究を専攻し始めたころから東南アジアに通っているが、最近は肥満の人が増えていると感じる。
筆者が2000〜06年にマレーシアの日本大使館で働いていたとき、ある知人のマレーシア人が突然倒れ、数日後に亡くなるという出来事を経験した。
その知人は大きなおなかをしており、身長に比べると腹囲があまりに大きかった。東南アジアで時々見かける丸々したおなかの中年男性だ。その男性の死因は動脈硬化であり、典型的な糖尿病の合併症だった。